本日は午前中は曇り、午後から晴れて、最高気温は32度。蒸し暑さにはさほどの変化は感じられなかった。

 

8月28日は指揮者・カール・ベームの誕生日ということで、特にファンというわけでもないが、「THE  EARLY  YEARS」と題されたSP録音からの復刻集のなかから、ブラームスの交響曲を聴いてみた。録音年代順に次の三曲である。

 

(1)交響曲第4番  ザクセン国立管弦楽団  1939年

 

(2)交響曲第2番  ウィーン・フィル                 1942年9月17-18日

 

(3)交響曲第1番  ウィーン・フィル      1944年11月18-19日

 

全体的に後年の演奏と比較してテンポはやや速めで、そこに若さを感じる。

(1)は国内盤LPレコードでも復刻され、のちに新星堂からCDも出ていたが、この曲だけは例外的に聴きやすい音質だった。この作品の録音としてオーケストラのしなやかな響きが聴きとれることが何よりもうれしいが、特に第2楽章後半8分20秒あたりからテンポを落としてゆったりと歌うところが印象に残る。

 

(2)は流れるようにすすむ。第1楽章の推進力、第2楽章の弦楽合奏のしなやかさ、第3楽章のオーボエの魅力的な音色、そして第4楽章の進行も弦楽合奏を主体としているので度ぎつさやトゲトゲしさはない。もう少し弦楽器の厚みがあるといいなと思うところもあるが、たぶん録音方式の限界なのだろう。

 

(3)は全体に精妙な演奏で、美しい響きを聴くことができる。ただここでも重厚感がもっとあるといいのにな、といった感じがあり、響きがやや薄い気がする。第4楽章終結部ももう少しタメがあるといいと思った。

 

もちろんベームのブラームスには後年の録音があり、特にベルリン・フィルとの第2番と第1番は傑出しているように思われる。だが今回改めて聴いてみて、基本的な演奏スタイルはSP録音の時代に確立していたことを実感した。そしてベームの偉大さを再確認することができたのだった。