昨日よりは気温は少し上がったが、曇り空で夕方は小雨が降った。最高気温は13度。暗い一日だった。
テンシュテットの録音のつづきで、ベートーヴェンの交響曲全集から聴いてみた。正規の商業録音ではなく、海賊盤である[MEMORIES:ME1020-24]。
まず、交響曲第1番と第3番「英雄」を収めた一枚。
第1番はメクレンブルク・シュターツカペレとの1968年8月18-19日の録音。テンシュテットの東ドイツ時代の録音で、たぶん夏の音楽祭での演奏だろう。音質は思いのほか良好。テンポは速めで、第2楽章はもっとゆったりでもいいのではないかと思う。全体としてみれば、音に込められた熱量が高く、堂々たる演奏である。
第3番「英雄」はウィーン・フィルとの1982年8月29日、ザルツブルク音楽祭での演奏。第1楽章はダイナミックにすすみ、第2楽章の葬送行進曲は深沈たる趣きで、特にオーボエのソロが印象的。第3楽章は無理がなく余裕が感じられ、つづく第4楽章は途中から火がついて畳みかけていく。終わった後の聴衆の反応は冷静である。なお、この演奏はのちに放送局所蔵のオリジナル音源からCDになっている[ALTUS:ALT195-196]。もちろん、音質はこちらの方が上質だ。