朝から、「本格的な夏だな」という天気で、梅雨明けだそうである。

 

今朝のヤフーニュースに「水が飲めない子どもが増えている衝撃 『味がしないから苦手』クラスに2,3人もいる」配信)という記事が出ていた。ジュースやスポーツドリンクを飲んでいて、味のない水は飲まない小学生の話である。学校でのどが渇いたら、というと、水筒持参で中身はやはりジュースやスポーツドリンクだとしたら、水を飲む機会はない、というわけである。真水を飲まなくても生きていけるのならば、それも一つの人生というものだろう。

 

この記事を眺めていて思い出したことが二つあった。いずれも私が小学校1,2年生の頃の話である。

 

(その1)  2歳年下のキヨミちゃんという子が家に遊びに来た時のこと。キヨミちゃんは台所の水は飲むのだが、洗面所の水は飲まないという。理由は、洗面所はトイレの隣りだから、といっていた。神経質な感じだが、成長とともにこの種のこだわりは消えていったのではないかと思う。

 

(その2)  1歳年上のヒロユキ君と外で遊んでいた時のこと。のどが渇いたので、家に戻って庭の片隅の「流し」にある水道の水を飲もうとした。だがコップがない。そこでヒロユキ君に「どうやって飲めばいいのだろう」といったら、「手をよく洗ってみな」といわれた。そのとおりにすると、今度は「両方の手をすぼめて水をためて飲むんだよ」と教えてくれた。「まず手を洗え」といったヒロユキ君は実に賢い子だったと思う。

ずっとのちになって、指を開いてしまって手のひらで水が汲めない小学生のことが話題になったことがあったが、これは生活体験の希薄さによるものだろう。