午前中は晴天だったが、昼頃から曇り空になり、いつ雨が降り始めても不思議はないような天気だった。気温は高めで、真夏日寸前。
昨日、汐澤安彦指揮上智大学管弦楽団の演奏でドヴォルザークの交響曲第7番を聴いた。とりわけ印象に残ったのは第3楽章からアタッカでつづく第4楽章で、この楽章では次第に白熱した演奏になっていき、それまで座って指揮していた汐澤さんも最後は椅子から立ち上がって圧巻のクライマックスを築いたのだった。聴いていて、ドヴォルザークのこの作品は何者かの抑圧に対抗する熱く燃えたぎる情念が表現されているのではないかと思えてきた。
ちなみに前半はヴェルディの「運命の力」序曲とグリーグの「ペールギュント」組曲第一番だったが、手ごたえ十分な演奏で、特にオーボエ、フルート、クラリネットなどがいい音を出していた。その前日に聴いた某プロオーケストラの演奏がすっかり霞んでしまったのだった。