昨夜は雨戸に吹き付けるように雨が降ったが、朝起きると止んでいた。意外なことに涼しく感じる。午後からは晴れたが、気温は24度くらいで過ごしやすい一日だった。

 

「ウィーン・フィルによる・・・」のつづきだが、何と第三弾があった。

 

ウィーン・フィルによるブルックナー交響曲全集として、2024年6月発売と予告されているのが、ドイツ・グラモフォン[4845606]である。HMVなどのサイトには「ブルックナーの専門家であるハリー・グルーバーがそれぞれの最高の録音を選びました」とある。第1番から第9番のラインナップは以下のとおりだが、指揮者も録音年代、会場もまちまちで、1、2、7、8、9番はライヴ録音とされる。

 

だが最大の問題は、第4番(ベーム)、第5番(マゼール)、第6番(シュタイン)の演奏はDECCAの全集と重複していることである。それゆえ、すでにDECCA盤を持っている人にとっては購入しにくい。一体どのような購買層を想定しての企画なのだろうか。

 

● 交響曲第1番(リンツ版) クラウディオ・アバド指揮 1996年1月、ウィーン

● 交響曲第2番    リッカルド・ムーティ指揮 2016年8月、ザルツブルク

● 交響曲第3番    ベルナルド・ハイティンク指揮 1988年12月、ウィーン

● 交響曲第4番「ロマンティック」  カール・ベーム指揮 1973年11月、ウィーン

● 交響曲第5番    ロリン・マゼール指揮 1974年3月、ウィーン

● 交響曲第6番    ホルスト・シュタイン指揮 1972年11月、ウィーン

● 交響曲第7番    ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 1989年4月、ウィーン

● 交響曲第8番    ピエール・ブーレーズ指揮 1996年9月、リンツ    

● 交響曲第9番    カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 1988年6月、ウィーン