今日も曇り空で、室温は24度から27度。

 

仕事は休んで、午後は「フルトヴェングラー 情熱のロマンティスト」というDVDを観る。一枚目は40年くらい前に銀座のヤマハホールで観た映画と同じものだ。二枚目はフルトヴェングラーにゆかりの人へのインタヴューで、聞き手は日本人の女性。最初に登場したウェルナー・テーリヒェン(ベルリン・フィルのティンパニ奏者)がフルトヴェングラーは指揮棒で受信し、それをオーケストラに発信している、といった趣旨の指摘がおもしろい。それでは、受信とは何か、というと、後半の方で、作曲家が作品を書いた意図を把握すること、といった点とかかわるのだろう。ただしそれは固定化した解釈ではなく、フルトヴェングラーは「自分は正しいのだろうか」とたえず自問自答していたという。そこからたとえ過去に100回演奏した作品であっても、新たな研究、別の観点から演奏に向かう。まさに「生成の音楽」ということになる。

 

夕食後はいつも通り散歩に出る。昨日と同様、静かな夜。風がないせいか、少し蒸し暑い感じもあった。