朝から曇りの一日だったが、午後に短時間だが夕立のような俄か雨が降った。

 

教育問題にはあまり関心がなかったが、教員の長時間労働だとか成り手不足、それに小中学生の不登校30万人などというニュースが飛び交い、学校の現状について歴史的に考えてみたいと思った。文部省『学制120年史』、文部科学省『学制150年史』はインターネットで読むことができるが、もう少し現状を別の観点から知ろうということで、図書館から三冊借り出してみた。

   

   (1)木村元『学校の戦後史』岩波新書、2015年

   (2)日本児童教育振興財団『学校教育の戦後70年史』小学館、2016年

   (3)小国喜弘『戦後教育史』中公新書、2023年

 

ここから浮かび上がってきたのは、組合つぶし、教員の統制、そして生徒の統制である。こうした教育政策は見事に成果を上げた。そしてその結果として、学校は忌避されるようになった。「脱学校」、「学校崩壊」である。このような事態を「教育政策の意図せざる結果」と呼ぶのだろうか。