今日は一日雨で、風が強かった。湿度も高く、室温29度。

 

先日の話で、またまたドヴォルザーク、ということになるのだが、フルシャ指揮の都響で交響曲第3番を聴いた。めったに演奏されない作品で、聴くのは初めて。

 

三つの楽章で構成されているのだが、最初の二つの楽章は交響曲というよりはセレナードのような趣きで、穏やかな感じ。それに対して、終楽章は闊達で舞曲風になる。ドヴォルザーク31歳の時の作品ということもあって、若々しさも感じるが、その一方で、第2楽章でハープ、第3楽章でトライアングルを使うというユニークな試みも行なわれている。ただ全体の流れからすると、主張したくてもなかなかできずに口ごももり、最後になってようやくいいたいことがいえた、といった印象の作品だった。

 

この曲、スメタナの指揮で初演されたということもあって、本年生誕200年を迎えたスメタナとのかかわりからの選曲でもあったのだろう。

 

フルシャの指揮を聴くのは3回目になるが、楷書体風のスタイルで明快な演奏をする指揮者のように思えた。モーシェ・アツモンに似ているかな、という気もする。都響も気合十分で積極性が感じられた演奏会だった。