こんにちは!COLOURS電装系長を務めている,B3の坂本匠です.
今回は,現在開発を進めているハイブリッドロケット3号機の電装部分の目標を書こうと思います.
そもそも電装ってなんなん?て思った方は,ぜひ過去のこの記事を読んでから見てもらえるとわかりやすいと思います.
3号機のミッション概要
今回のCOLOURS(3号機)プロジェクト全体の目的は,「海打ち(海上発射・海上着水)を実施するうえで必要となる要素技術を習得すること」です.
今回の打ち上げ実験自体は陸上(和歌山県加太)で行いますが,将来的にロケットを海に向かって打ち上げ,着水したロケットを回収することを想定し,電装系にはこれまでの機体からのレベルアップを図っています!
具体的に,電装系が達成すべきミッションは大きく分けて以下の2つです.
1. 海上環境下を見据えた「ロスト対策」と「水密性」
海の上にロケットが着水した場合,いち早く機体を見つけ出し,かつ海水によるショートを防ぐ必要があります.そのため,以下の技術確立を目指します.
- ロスト対策(GPS): 広くて,波が大きな海でも機体を見失わないよう,GPSを用いて正確な落下位置を特定します.サクセスクライテリアとして,落下地点のGPS位置情報を半径5m以内の誤差で取得することを目標としています.
- 水密機構と耐水性: 機体が水没しても電源ラインがショートしないこと,そして水密機構により内部に水が入らないことを目指します.水密機構に関しては構造系のメンバーの協力のもと進めています.
2. 飛行データの取得と再現性の確認
もちろん,ロケットとしての基本的な性能評価も重要です. 自作シミュレーションの精度を確認するために,以下のデータを取得し,ロケットの軌道を再現できるようなデータを持ち帰ることを目標としています!
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取得データ: 加速度,角速度,地磁気,気温,気圧,GPS位置情報
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搭載センサ類: 加速度計,ジャイロセンサ,気圧センサ,GPS,無線機など
今回のサクセスクライテリア
これらをまとめると,今回の電装系のサクセスクライテリアは以下のようになります.
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ミニマムサクセス: GPSによる位置情報の確認ができること,および水没によって電源がショートしないこと.
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フルサクセス: 飛翔前から着陸までの加速度・角速度・気圧・GPSデータを取得でき,かつ落下地点を半径5m以内の誤差で特定できること.さらに水密機構により内部への浸水を防ぐこと.
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エクストラサクセス: 地磁気や気温を含む「全データ」を取得し,指定した時間間隔で正確な位置情報を取得し続けること.
まとめ
今回は「海」というキーワードに向けた,電装系としての新しい挑戦になります. 330m級の打ち上げにおいて,確実にデータを持ち帰り,次のステップへつなげられるよう開発を進めていきます.
引き続き応援よろしくお願いします!
