はじめまして!春から学部3年になる石濱です。衛星プロジェクトで姿勢系に所属するかたわら、広報委員会の企画部部員として定期的にアウトリーチ活動を行っています。普段、衛星やモデルロケットの開発をしている団体がどういった企画を立てているのか、気になりませんか!?今回は、今月実施された中学生対象のワークショップの企画立案から当日に至るまでの企画部の活動をみなさんにお伝えしたいと思います。
未来の博士育成ラボラトリー
今月2日、中学生を対象とする科学教育事業「未来の博士育成ラボラトリー」と連携してワークショップを実施しました。受講生の方々には人工衛星のアンテナ展開を体験してもらいました。
↓実施内容と当日の様子です。以下の未来の博士育成ラボラトリーのwebサイトから見れます。
すっごく楽しかった
実際に作ってもらったアンテナ展開の回路
まずは企画考案から
時は遡り12月、未来の博士育成ラボラトリーの職員さん方との最初の会議を終え、企画部内で何をしようか案を出し合っていました。職員さんからの希望は、
- 中学生でも数時間でできる簡単なもの
- 宇宙に関連したもの
- 自ら手を動かし自ら考えてもらうもの
だったのですが、これらの条件をすべて満たすとなるとあまり多くの案を出すことができませんでした。最終的には出てきた案をいくつか組み合わせようということでアンテナ展開を行うことになりました。当初、私はアンテナ展開のことをよくわかっていなかったため、中学生がアンテナ展開しているイメージがまったく思い浮かんでいませんでした。そのため、先輩方主導で進めていくことになりました。今思えばここでもっと時間を割いておけばよかったかな~とちょっと反省。ただ、数か月前から準備していたので時間はあったものの、本番当日に至るまでの間にも別のアウトリーチ活動はいつも通りやっていたのでこの企画一筋というわけにもいきませんでした。
いざ回路作成へ
1月のテスト期間をなんとか乗り越え2月になりました。電子部品など必要な物品が届いたので、内容の詳細を練りながらそれらの動作確認を始めました。(必要な物品はすべて職員さんに購入していただけました。ありがとうございます...!)
肩慣らしに簡単な回路でLEDを光らせたり...
無線通信でLEDを光らせたり...!
今回のワークショップで用いた無線モジュールはTWELITE DIPです。簡単に使えて便利です。CanSatにもよく搭載されています。
↓TWELITEが一番大変だったって書いてありますが...今回はプログラミングしないで使ってます。本当はTera Termでパソコンを通したアンテナ展開がしたかったのですが、時間が足りなくて断念しました...
体調不良でダウン
完全にやらかしてしまいました。季節の変わり目って体調を崩しやすいですよねー()
私以外のメンバーも風邪をひいたのもあり、準備に遅れが出てしまいました。
体調が戻った後はFETとニクロム線を用いてスイッチをONにするとテグスが切れるような回路を作りました。CanSatにおける切断機構にあたる部分です。私はそこまで詳しくなかったので先輩にやってもらいました。
左側のブレッドボード上にあるぐるぐる巻きの針金がニクロム線
先ほどの無線通信でLEDを光らせる回路にFETとニクロム線を足したような回路です。ちゃんとFETが機能してニクロム線が加熱されるまで結構悪戦苦闘してました。当日はこの回路を改良したものを使いました。
次に衛星の模型を作りました。衛星はプラスチックケース、アンテナはコンベックスで代用してます。(これ詳しくはコンベックスって呼ぶんですね。ずっとメジャーっていってました)
テグスを切ると左図から右図のようにアンテナが展開される
テグスが切れたのに展開しない!?という失敗も経ながら…
様々な懸念事項の対策と改良を施して、完成したのがこちらです!
アンテナ展開の回路 完成版
ここまで来るのに本当に苦労しました。気づいたら本番前日です。やばいですね。ですがやっと形になるものができてほっとして、すごく喜んでました。
さらに資料作成も
やるべきことは回路作成だけではありません。回路作成と同時並行で中学生たちに見せる資料も作成する必要がありました。ただ、回路作成が予定より進んでいなかったので資料作成も滞ってしまいました。今までのアウトリーチ活動と違ってあまり過去の資料を使いまわすこともできないため、資料作成でも回路作成と同じくらいの時間と労力を費やしました。2、3日前に深夜まで共同作業をして、こちらも当日ギリギリにやっと完成したのですが、配布資料を印刷する期限には間に合いませんでした...(泣
ただ、ほぼ完成していたので受講者が資料を見ながら回路を作るうえで支障はなかったんですけどね…
初心者でも回路が作れるようにわかりやすく説明した
↓回路はこちらのサイトを利用しました。
実際の評価はどうだったのか?
無事未来の博士育成ラボラトリーのワークショップを終えて手ごたえは感じたのですが、実際の中学生たちの評価はどうだったのでしょうか?後日アンケートを職員さんからいただいたので、見てみました。
受講者アンケート結果
全員が今回の実験に満足してくれていました!気を使って回答してくれたとしてもこういう結果を見るとやっぱりうれしいです。実験内容を完全に理解した人は1割程度でした。やっぱり難しいよね。
これをきっかけに宇宙開発に興味を持ってもらえてたらうれしいです。
さいごに
今回はちょっとイレギュラーでしたが、SSSRCの広報企画部はこのような活動をしています。私は回路作成の部分を主にやっていたのでその説明だけ少し長くなってしまいました。(ここまで長文になるとは思いませんでした...)
結果的に計画通りいかない様子をさらしてお恥ずかしい限りですが、ここまで見ていただいた方、事務等のサポートをしていただいた職員さん方、そして企画部に手を貸して成功に導いていただけたSSSRCメンバーのみなさん、本当にありがとうございました!
最後にひとこと、
今年がうるう年でよかったぁ~












