この記事はSSSRC Advent Calender 2022 24日目として書かれています.
こんにちは.B3の鳴海です.
今日は12月24日みたいですね.
12という数は約数がそれなりに多いので個人的には好きな数です.
が,24と一緒になる12月24日という並びを見ると途端に嫌悪感が...()
まあ〜カップルといえばこの記事です.おめでたカップルが爆誕してほっこりする内容ではありましたが疑問点が.
"なぜ泣いたんだ?"
"悔しくて泣く気持ちはわかるけど,嬉しくて泣くのか?!不思議だ."
と思っていました.
今日はカップルとは無縁のクリスマスイブ.
僕の心と共にボロボロになったiPhone XSを守ってくれるiPhone ケースの自作過程をお見せしようと思います.
iPhoneケースに対する要求
iPhoneケースを自作するにあたり,まずは「どんなiPhoneケースを作るか」を考えます.
ただiPhoneが入る四角柱では使い勝手が悪いので,iPhoneケースに対する要求を与えましょう.
ざっと挙げられるのは,
- IPhone XSが入る大きさ
- グリップ性がいい
- かっこいい
くらいですかね.これくらいあれば,いい感じのiPhoneケースができるのではないかと!
(本当は定量的に示した方がいいけど,まあまあ...)
iPhoneケースのモデリング
さてさて,要求がざっと出たところでiPhoneケースを3DCADでモデル化していきます.
参考にしたのは以下のサイト.
ここにはFusion360(3DCADのひとつ)を使ったiPhone XSケースの作り方が載っています.
(他の種類のiPhoneケースを作りたい!というときは上のサイトのやり方と,このサイトを参考にすればできると思います)
サイトのやり方を完コピして2時間くらいでここまできました.(完コピするだけなんで詳細な設計は割愛...)
見た目は,っぽい感じになりました(かっこいい)
要求のひとつ目の
- iPhone XSが入る大きさ
というのはこれで満たされました.うん,多分.
ここからは次なる要求
- グリップ性がいい
を満たすような設計をしていきます.
スマホカバーを片手で持つ前提で指にフィットするように溝を掘っていきます.
このように指を置くであろう位置に円をスケッチします.
この円の大きさは工学部御用達,我らがノギスで,測った指の大きさです.
円の間の距離は,スマホに適当に指を置いて,その指の間の距離を測定した値です.
ここから,切り抜き,ミラーをして...
見えにくいかも(←これはニワトリ)ですが,指の位置に引っかかりを作りました!
これでグリップ性も良いはず...うん.
最後に
- かっこいい
という要求ですが,皆さんにとって「かっこいい」ものってなんでしょう.
まあ色々あると思いますが,熱力学第二法則(エントロピー増大則)
ってかっこいいですよね〜.やっぱりそうですよね〜.
エネルギー保存則とは全く別の側面を持ったエントロピー増大則.はじめこの式を見たときは理解が出来ず...
あー,話すととんでもなく長くなりそうなのでここら辺にしておきます.
まあ,とにかくこいつをiPhoneケースに刻印していきます.
TeX2imgでこのように打って,svgで保存します.
スケッチの挿入から,svgファイルを配置していきます.
りんごマークよりも,熱力学第二法則の方がかっこいいのでりんごの位置に配置します.
で,このまま切り抜いて完成です.かっこいいっすね〜
モデルの印刷
さてさて,先ほどまで作ったモデルを3Dプリンタで印刷していきます.
本日使うプリンタは,我らが所有している3Dプリンタda vinci 1.0 proです.
また,本日使うフィラメント(フィラメントを流して形を作る)はSILK PLA(赤)です.
このフィラメントは光沢があって,仕上がりが綺麗
耐久性,耐熱性があまり求められず,かっこいいものを作る際にはもってこいです.
色々設定して,印刷スピードはゆっくり目にして綺麗な仕上がりを目指します.
5時間程,印刷を待った結果できたのがこちら!!!!!!
これだけ横に長い部品を印刷すると,熱で反ったりして印刷失敗することが多いのですが一発でうまくいきました!
ワクワクしながら,iPhoneにはめてみた結果がこちら!
左だけを見るといい感じに見えるのですが,右を見るとカメラ位置が若干ずれていました.
これは明かな設計ミスですね...悔しい
また今度リベンジします.それまでこのiPhoneケースにバキバキのiPhoneを守ってもらいます.
(ケースがカメラに被っているので,写真を撮ると赤いものが映る)
最後に
まあ,要求の中で一番大事なものである
- IPhone XSが入る大きさ
が実現できなかったことは大変に悔しいものであります.
世の中が浮き足立っている中,僕はクリスマスイブに落ち込んでいます.
恋愛も設計もできない.あれ?涙が...