この記事はSSSRC 2022 Advent Calender 20日目の記事として書かれています.
WARNING! : とても長い
こんにちは.ロケット電装系のB3たっぴーです.
系のリーダーという大役を拝命した最近は,たびたび会議0人系YouTuberになって心の鍵を閉めたりしています(ガチャ)
それはさておき本題ですが,タイトルの通りです.
9月末から11月上旬にかけて,マッチングアプリをそこそこ本気でやってみました.
(ちなみに友達にも誰にも言ってなくて,この記事で初出し)
今回は,アプリ利用に至ったきっかけから,2か月間の戦いの記録(と得られた知見),その後の話 までを書いていきたいと思います.
きっかけ
遡ること3か月前,同期の男2人と伊勢志摩旅行へ行きました.
伊勢神宮や志摩スペイン村,鳥羽水族館などを巡り,それはそれは充実した楽しい旅行でした.
ちょうど土日だったこともあってか,行く先々には家族連れやカップルの姿が.
カップルの姿が.
今までは,「リア充爆発しろ!」くらいの嫉妬で済んでいました.しかし,この旅行中に奴らを見たとき,言葉にできないほどの黒い感情が僕の心を覆ったのです.それは人を呪うようなものではなく,ひたすらに自分を責める性質のものでした.普通に精神衛生に悪い.拗らせすぎです.ていうかそろそろ将来への不安とか焦りも出てきたし.どうしよう.
21歳 工学部 男 彼女いない歴=年齢
残された時間はそう長くありません.
群れを追われる前になんとかしなければ.
解決のために改善すべき事項はおそらく3つで,「顔,収入,出会いの機会」.
顔は…整形はさすがに抵抗あるなぁ.相変わらずめっちゃブサイクだけど大学入学以来の努力分で相手に妥協してもらうしか.
収入は…今はまだ勘弁してくれ.
手っ取り早く手を打てるのはやはり「出会いの機会の確保」ですね.
というわけで,旅行から帰ったその日の夜,マッチングアプリ「Pairs」をインストールしたのでした.
戦いの記録(登録初日)
ここからは僕の奮闘の様を,時系列に沿って書いていこうと思います.
が,その前に,そもそもマッチングアプリのシステムをご存じないかたもいらっしゃるのでは?
ということでまずはその説明をば.今回利用したPairsでは,基本的に下のような流れで異性と出会います.
①アプリを利用している異性のプロフィールなどを見て,好みの相手を探す.
②好みの相手にいいねを押す.
③いいねされた側はその旨通知を受け,どんな人にいいねされたかチェック.
ナシならスルー.アリならいいねを返してマッチング成立.
④(マッチ成立なら)メッセージのやりとりが解禁.以降はチャットを続けたり,LINEを交換したり,デートの約束をしたりetc
最後の方は人によっていろいろパターンがありまして
マッチしたらとりあえず会ってみよう!って人もいれば,会うのはメッセージを重ねてから…って人もいます(僕は後者).
はい,システムを説明したところでお分かりになったかもですが,マッチの入口はプロフィールなんですね.
マッチングアプリのプロフィールっていうのはこういう感じです↓
写真が何枚かと,名前(画像のふざけた名前はさすがに編集で入れてる),年齢,居住地,ひとこと.
もちろんこれだけではなくて,職業やら趣味やらを書いたり,自己紹介文をしたためたりする欄もあります.
(ワクチン接種についてのバッジとかもあるの,面白いですよね)
プロフィールは大事だって得体の知れないまとめサイトにも書いてあったので,初日はまずこのあたりをしっかり固めるところから始めました.内容はもちろん長さとかにもそこそこ気を遣いながら…どうしようもない現実をきれいな言葉で取り繕って,VAR判定で虚構と判断されないギリギリを攻めます.
そんなことをやってたらもう朝の4時!初日はこんな感じの「準備」でしゅーりょー.
明日たくさんいいねが来てたらいいな,とか思いながら就寝.
登録2日目
8個もいいねついてて草
メインの写真マスクつけてたからね…騙されちゃったんだろねごめんね.それか詐欺か勧誘だね.
まあそんなことは別によいので,試しに適当な2人にいいねを返してマッチング成立!
先ほど示した流れによると,ここからメッセージのやりとりが始まるのですが….
実は,ここからは課金要素です.
つまり,お金を払わないとメッセージのやりとりはできません.
厳密には,無料会員でも最初の1通だけメッセージを送ることができますが,それに対する相手の返事を閲覧したり,その返事にさらに返信したり,といったことは,月額およそ4000円弱(プラン次第)を支払う有料会員にならないと出来ないのです.
最初の1通でLINEとかの連絡先を送ればいいじゃん,と思うかもですが,そういった行為は禁止されており,運営のチェックも入るため不可能です.こうした背景から,特にPairsは「お金を払わないと基本出会えない」アプリと言われています.
(ちなみにここまで述べた内容は男性会員の話です.女性は課金しなくてもメッセージのやりとりが可能となっています.マッチングアプリ特有の男女比が理由でしょうね.)
はい,そしたら課金せんわけにはいかんですね.ひとまず1か月分(3700円)投入です
さすがに最初は躊躇いましたが,サークルとかに入っておらず飲み会などで異性と親睦を深める機会もない僕みたいな人間は,その分節約されたお金を突っ込むのだと考えれば大した出費じゃないんじゃないですかね??
(どうせ3か月以上はやらないつもりだったし)
というわけでマッチした女性とメッセージのやりとり開始です.
メッセージの方も対応しつつ,この後は自分からもいいねしたりしながら,とりあえず1週間頑張ってみるます.
登録7日目
とりあえず1週間続けてみました.
いいねはコンスタントにいただけてて大変ありがたいというか詐欺して申し訳ないというか(3日目まででいいね20件,マッチ5件).
メッセージのやりとりも何人かとさせていただいてますが,なんというかいろんな人がいますね.
・向こうからいいねしてきたのに全然僕のこと訊かない(ひたすら僕からの質問に答えるだけの)人
・そうかと思ったらマッチから1週間後にLINEきいてくる人(交換したけど怖くて結局絶縁)(陰キャ出ちゃった)
・返事があったのは最初だけで以降はACKもNACKも返さなくなるスペースデブリ人
などなど.
あと,自分からいいねを押すということもやってみてたんですが,そもそも押せるいいねの数にはやはり限りがあるんですね.
課金等で増やすことももちろんできますが,ログインボーナスでも増やせます.とにかくまずはログインしてもらって,サービスの利用促進を図ろう,というスマホゲームのような戦略がマッチングアプリにもあるのは面白かったです.僕もログボでいいねを増やしてちょこちょこ押してました.
もうちょっと続けてみましょう.
登録20日目
だいたい3週間経ちました.
相も変わらず何人かとのメッセージのやりとりを頑張って続けている状況ですが,いまいち決め手を欠くというか,なんというか.このままこれを継続して良い出会いがあるんだろうか?と疑心暗鬼が生じていました.
そんなタイミングで,新たに「Mさん」という女性と出会います.野球観戦という共通の趣味があるので会話もしやすいし,僕のこともちょこちょこ訊いてくれるので真っ当なコミュニケーションとれてる感があって非常に居心地が良いです.
Mさんも僕と同じく外野族の気があるらしく,好きな応援歌を訊いてくれたので我らがオリックスバファローズの#8 後藤駿太の応援歌と回答したところ,「いまYouTubeで聞いたんですけどかっこいいですね!」とのお返事.
良い子(小並)
野球好きとはいえ,これ他の人だったら「そうなんですね!」で終わりですからね.
Mさんとはこの後LINEを交換して,そちらでやりとりを継続していきました.
登録40日目
生まれて初めてデートに行ってきました
(アプリを使ってたこと同様,これも誰にも言ってなかった)
相手は言うまでもなくMさんです.
こういう日が来るとは思ってなかったので家帰ってから普通にちょっと泣いた.
高校時代から僕を苦しめてきたグラフとの決別となりました.
このデートの後から,僕はもうPairsを開かなくなったので,マッチングアプリ上での戦いの記録としては一応これでおしまいです.
その後
彼女ができました
(これももちろん誰にも言ってなかった)
当然ですがMさんです.
OKもらった日,家帰ってから普通にしっかり泣いた(要出典)
21年彼女無しの男に3か月で恋人をもたらすマッチングアプリ…それにしても恐ろしい代物です.あと,たぶん運が良すぎました.
今回アプリに手を出してみて分かったのは,相手の連絡先を訊いたりデートに誘ったりといった一連の行動のハードルが,アプリ上ではかなり低くなっている,ということです.その要因について,次のように考えました.
まず,リアルで恋愛しようとすると,(やったことないので想像ですが)まず相手が今フリーなのかとか,そもそも恋愛を求めているかとか,そういったことを確認する必要があります.僕みたいな恋愛素人にとってこういうのはあまりに難しい.また,玄人の方の中にもこの辺の手続きを面倒だと感じている人もいるでしょう.しかし,アプリで出会っていれば,相手が恋人を求めている状態なのは確定してるので,この辺のステップが省略できるのです(逆に言うと,この辺の駆け引きというか,「相手も自分のこと好きかも…?」みたいな状況にいるのを好む人にはアプリは合わないのではないでしょうか).
さらに,リアルでの関わり合いが無いので,途中で反りが合わなくなっても実生活に与える影響が比較的小さいということも大きなファクターかと思います.付き合っていた同僚と別れて以来職場に行くのが気が重い,みたいなことが起らないわけです(だからこそデブリになりやすいというのはあるかもしれない).
この辺は,昨今のマッチングアプリ流行の一因であると思われます.
やっぱり実際に経験してみると,いろんなことが分かりますね.
いい経験になったと思います.
4000字を越える駄文にお付き合いいただき,本当にありがとうございました.
最後に
SSSRCの公式ブログにふさわしくない不埒な記事を書いてすみませんでした.