こんにちは.M1の前田です.

衛星開発が再開しましたという記事から開発の近況を報告していなかったようです.ひろがりの開発は6月から大学の入構制限が解禁されてから怒涛の追い込みを余儀なくされ,FMの諸々の試験を猛スピードで消化していかなければならないハードなスケジュールでした.僕も組み立てやEnd to End試験,各種測定作業の補佐という形で参加しました.試験をすればやはり不具合は出るもので,参戦者の精神と体力を削る日々でした.この模様は後々もっと極まっていたメンバーが聞くも涙,話すも涙の苦労を綴ってくれると思うので,今後の更新もお楽しみに.

(ちなみに私の主担当は地上局の開発ですが,こちらも最近面白いトピックができまして,もう少し事が進んでからまとめてお話しできたらと考えています.)

 

さて,ひろがりの開発が佳境を迎えるということで,次号機のことも頭に上ってくる頃です.

次号機をつくるにもまずはミッションということで,私がここ1年くらいで見かけたミッションに関する面白いと感じた話題を2つほどサクッとお話したいと思います.

 

まずはおなじみの,面白いミッションを持つ衛星やサブシステムに対してJAXAが実証機会を提供してくれる革新的衛星技術実証プログラムですが,3号機が発表されましたね.ざっと見た感じ,2号機との傾向の違いとして,IoT技術の発展や衛星コンステレーションの影響か,これらをダイレクトに実証するもの,あるいは通信技術やサービスに絡むミッションがちらほら見られます.こういうプロジェクトは国内の宇宙開発の動向が見えて面白いです.

(個人的に気になっているはPale Blue社の水を推進剤にした推進システムの実証だったりします.超小型とはあまり縁のないサブシステムですが...)

 

2つ目ですが,PERSEUSプロジェクトの一環で小型衛星の最近の動向についてお話を聞く機会があり,「大型衛星にできて小型衛星にできないミッションはもう無い」とのことで,地球周回軌道上でミッションを展開する衛星の話を多く伺いました.そこで,「じゃあCubeSatクラスで他の天体とか行けるのかな~」などど思いながら探していると...

http://www.isas.jaxa.jp/home/omotenashi/index.html

ありました(驚愕).6Uで月面着陸を目指すとのことです.打ち上げの予定は2020年以降ということですごく楽しみです.

↓最近のインタビュー記事

http://www.isas.jaxa.jp/feature/interview/139.html

 

 

 

小さい衛星でなんでもできるようになってきたこのご時世,我々が次号機を検討する際も

面白くて価値のあるミッションを提示することから始めないといけないですね.

終始雑な感想を残したところで,今回のところは失礼します.