■ひきざん好きですか?
「たしざんはできるのに、ひきざんができない…」
以前、そのようなご相談をお受けしました。
たしざんは楽しそうにやっていて、もっと問題だして!なんて言っていたのに、ひきざんにはそれほど熱中しない…
なにか理由がありそうですね。
今日は「ひきざんの導入」をテーマにしたいと思います。
■たしざんは好き
算数の問題文には様々なモノが登場します。
甘いお菓子、かっこいい乗り物、きれいなお花、かわいい生き物…
どれも子どもの大好きな親しみやすいモチーフです。
たしざんの問題をみてみましょう。
「しょうちゃんはお母さんからアメを1個もらいました。お父さんからもアメを1個もらいました。しょうちゃんが持っているアメは全部でいくつですか?」
たしざんの問題ではリンゴや車がどんどん増えていきます。
たしざんの世界は子どもの大好きなものが増える世界ですね。
では、ひきざんではどうでしょうか。
「ケーキが3個ありました。お母さんが1個食べました。残っているケーキは何個ですか?」
ケーキは食べられてしまいましたね。
「バスが5台停まっています。そのうち3台が発車しました。残っているバスは何台ですか?」
かっこいいバスが3台、去って行ってしまいました。
ひきざんの世界ではモノがどんどん減っていってしまいます。
大好きなケーキが減っていく…
それを自分は見ていることしかできない…
残った数だって?
そんなことより最初にケーキは3個もあったんだけど。
なんでお母さん食べちゃったの!?
たしざんと同様に、ひきざんにも子どもの好きなモチーフを使うのは、「親しみを持ってほしい」という気持ちからだと思います。
しかし、その工夫が、ひきざんに対する「なんとなくネガティブな気持ち」を子どもに持たせてしまっているのかもしれません。
■てのひらにひきざんを
MICさんすうスクールのカリキュラムから、ひきざんをポジティブに導入するのにぴったりなゲームをご紹介します。
それは、「かず当てゲーム」です。
~ひきざんの導入「かず当てゲーム」~
・用意するもの
コットンボールやおはじきなど、小さくて子どもが触りたくなるようなもの…3個
・遊び方
①ボールを3個テーブルに出し「3個あるね」と声かけします。
②「いくよー…」とタメて盛り上げて、「ぱっ!」のかけ声と同時に、3個のうち何個かをすばやく手に取ります。(この例では1個にします。)
③手で握ってボールを隠したまま「さぁ、手の中にあるの何個だ♪」と問いかけます。
④子どもは残ったボールの数から、大人の手の中にあるボールの数を答えます。
⑤正解なら「あたり~」といって、手を開いてみせます。
間違えたときは「じゃじゃーん!1個でした~」と明るく対応しましょう。
慣れてきたら4個、5個、6個…とボールの数を増やしていきます。
このゲームはボールを手に隠すかわりに、小さな箱を使ってもできます。
「箱の中には何個あるでしょうか」
きれいな箱の中にキラキラ光るビーズが何個入っているか、外に出ているビーズの数から考えます。
もし正解なら、もらえたりして…
車が好きな子なら、ミニカーを何台か駐車場に入れて「駐車場に車は何台停まっているかな」と聞いてみてもいいですね。
親子で工夫して、より楽しいゲームに発展させてください。
手のひらや小箱に入りきらない数までゲームが進んだら、もうひきざんの導入は大丈夫!
「残りはいくつ?」問題をはじめ様々な計算問題に挑戦していきましょう。
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