こんにちは。浜松市の独立系ファイナンシャルプランナーです。

 

ライフプラン相談の中で、「共働きなのでどうせ無償化関係ない」と高校無償化(高等学校等就学支援金)の申請しなかった方がいらっしゃいました。

精緻に検討すると該当するかもしれません。

ということでチラシを使って検証することにしました。

 

 

チラシでみると上限額が「年収910万円」となっているので、正社員共働き世帯はそうそうにあきらめてしまう方が多いです。

 

 

「年収910万円」の試算条件の情報の詳細不足していたので、私の方で試算してつきとめました。

夫40歳未満。

夫サラリーマン、妻専業主婦。

子どもは高校生と中学生と書いてありますが来年高校1年生になる子で、課税所得を計算する時点では中学3年生でした。

 

 

最低限の控除(人的控除と社会保険料控除)で計算されており、生命保険料控除などは考慮されていません。

生命保険料控除や地震保険料控除、医療費控除があれば、課税所得が減少して無償化になる可能性があります。

 

 

2022年10月より雇用保険料が3/1000から5/1000に引き上げられます。

それにより課税所得が減少して無償化になる可能性があります。

 

 

夫が40歳以上ならば、介護保険料が徴収

されますのでその分課税所得が減少して無償化になる可能性があります。

 

 

上記までは夫年収910万円+妻専業主婦でみてきました。

夫婦共働きで世帯年収920万円で試算すると公立無償化になりました。

世帯年収1000万円超でも、ご夫妻でiDeCoにMAX加入すれば、その分課税所得が減少しますので無償化になる可能性があります。

 

 

iDeCoは基本的に60歳まで引出不可です。

大学費用が不足するから引き出したい、というのがNGなので無償化のためにiDeCoを利用して後悔するケースもあるかもしれません。

公立高校の授業料は年間118,800円です。

そのために働き方をセーブして、授業料分より手取り額が大幅に減少するのも考え物です。

(私立無償化なら検討の余地はありますが)

無償化は実際に計算してみないと分からないので、「うちは該当しない」と思っている方も一度確認されることをおすすめします。

夫年収600~900万円くらいで、奥さんがどれくらい働こうかしら?と考えている方は、総合的なシミュレーションをおすすめします。

 

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