気が付けばあと数週間で2020年も終わりですね。

 

今年の初めに書いたウィッシュリスト※を読み返して、

実現したこと、実現しなかったことを振り返りました。

 

※思いつくまま願いを書き綴ったもの

 

私は毎年ウィッシュリストを書いていますが、毎年いくつか叶っています。

実現可能性とか、優先順位とか、思い入れとか、願っている期間とか

関係なく不意に実現していきます。

 

ウィッシュリストは、実現可能性度外視で書けばいいし、

実現しなくても何のペナルティや失望もないので、楽で楽しいです。

 

しかし、私が業としているFP業務では、

実現不可能なキャッシュフロー表は作りません。

ウィッシュリストとは目的が違いますので。

 

いろいろ自分なりに節約や投資を頑張ったけど、

いまいちうまくいかなくてFP相談に来られる方も多いです。

 

「1カ月の支出は〇〇円まで!」と、目標にコミットするため

クレジットカードの上限額を目標額に決めたはいいものの、

ちょっと上限を超えてしまったばっかりに携帯電話や公共料金の引き落としができず、

信用情報に記録が残ってしまった方がいらっしゃいました。

実際使用するであろう金額を上限額にすべきところ、

目標額を上限にしてしまったのが裏目に出てしまいました。

(残念ながら住宅ローンの審査が通りませんでした)

 

また、結婚前に「節税だから」と、iDeCoの掛け金を上限いっぱいにして

老後資金の貯蓄をしていた方がいらっしゃいました。

結婚時、住宅を購入したりとお金が入り用になったのですが、

「まとまった貯蓄はほぼiDeCoに入っていて引き出せない」

という事態になっていた方もいらっしゃいました。

 

住宅ローンの借り入れ金額を減らすために、

めいっぱい頭金をいれたはいいものの、

引き渡しの際に予定に入れていなかった支出(家具家電など)が発生し、

手持ち資金がとっても心もとなくなってしまったケースはよく伺います。

心もとないだけならいいのですが、教育資金の確保を考慮していなかったため、

教育資金の支払い時に間に合わず、教育ローンを借りることになっては本末転倒です。

 

これらの原因はすべて「現実的な金額」を把握していなかったことにつきると思います。

 

私たちFPはまずはキャッシュフロー表を作成しますが、現実的な数値を使用します。

 

生活費についても実際の金額を教えてもらいます。

実際の生活費を把握していれば、クレジットカードの上限額で失敗することはあまりないはずです。

生活費を抑えたいと思うなら、クレジットカードの上限額を減らすのではなく、

固定費を見直したり、買い物の回数を減らすなり他のアプローチを考えます。

 

キャッシュフロー表では現実的な収入見込みや、実現させるべき支出(住宅や耐久財の購入、教育費、老後資金)を織り込みますので、貯蓄や投資にまわせる金額、住宅の頭金にまわせる金額が必然的に分かります。

根拠なく「えいっ」とiDeCoや住宅の頭金を決めてしまうと、ショートしてしまう可能性があります。

 

中学生の時「テスト計画表」を書かされると思いますが、

「1日6時間勉強する」とか「1日ドリルを20ページこなす」とか

我が家の子どもたちはできたためしがないのに、最初の頃はこんな風に書いては

「できなかったー」と落胆したり、焦ったりしてました。

だんだん実現可能な計画を立てるようになってきましたが。

 

テスト計画表のように何度でもやり直せるものならいいのですが、

目標が現実離れしていて家計がショートしてしまっては困ります。

 

年末年始に家計について考える方も多いと思いますが、

根拠のある金額、現実的な目標額を心がけて下さい。

 

私は毎年ウィッシュリストも作りますが、

毎年キャッシュフロー表も作っています(^^)

 

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【Smart Life Design】

「家計改善」と「終活・相続」が得意分野の

ファイナンシャルプランナー

 

『個人の家計を守る』お手伝いをいたします。

https://sssfp.jp

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