見に行きました。
見る前は
「泣くだろうなー」
「見るの辛いだろーナ―」
と思っていました。
結論から言うと、泣きませんでした。泣くというより、考えさせられました。
この映画は、悲惨さを悲しむ映画ではありませんでした。
なぜ犬・猫を年間35万匹も殺さなくてはいけないのか?
その状況はなぜ起きたのか?
関わる人はどのような感情なのか?
僕らは何が出来るのか?何をすればいいのか?
考えました。
この映画に登場する人は(ノンフィクション)誰一人悪い人はいませんでした。
犬を捨てに来る人もです。捨てに来る人にも事情があり、泣く泣く保健所に・・・。というケースも。
その他、保健所の人、犬・猫を処分する人、犬にしつけをする人、新しい飼い主を探す小学生、みんな必死、一生懸命でした。皆さんに”愛”がありました。
兼子なりに考えました。
これは、”社会全体の価値観を少し変える”という結論に達しました。
社会全体の価値観が、物や金への価値観へ偏り過ぎた結果に、このような残念な状況を呼んでいると思います。
戦後の高度経済成長のまま時が経ち、
物や金の“有形財産”の価値を過大評価した結果、道徳性の高い習慣が薄れたと思います。
文化や心”無形財産”の価値をもう少しだけ高めれば、人の道徳性の高さがもっと評価され、それに見合った習慣や報道が目立つと思います。
意味のない、スキャンダルな報道をする時間を、今回の映画のように犬・猫と奮闘し、昼夜関係なく活動している皆さんを報道し、皆さんに知らせる時間に使っていただきたい。
社会的価値観を変えられるキッカケは、情報です。