前回の話はこちら⬇️
学校用品については、
習字セットや絵の具セット、
アルトリコーダーまでも、
兄妹共有でした。
何でも「おさがり」なのです。
嫌でしたが、
そんな事は言っていられないのが現状でした。
ノート等の文房具は無くなる前に言わないと、
いつ買えるか分からないので、
早め早めに買ってストックしていました。
私が中学生になると、
制服やカバン等
何一つ買ってもらえないまま
入学式の日を迎えました。
制服もカバンもないので、
もちろん欠席です。
その日の午後、
中学校の先生が家に来ました。
制服がない事を伝えると、
すぐに卒業生のお下がりを手配してくれました。
制服が無くてもいいから、
とりあえず今から学校に行こう!
と言われ、とても嫌でしたが
私服のまま中学校へ行きました。
案の定、校内で同級生に鉢合わせして
異様な目で見られたのを今でも覚えています。
その日の夜には
おさがりの制服とカバンと白靴を用意してくれて
翌日から私は学校に通い始めました。
上靴、体操着、体育館シューズなど
他にもたくさん必要な物がありましたが、
「無くてもいい」と先生に言われ、
小学校で使っていた物を中学でも使いながら
最初の頃は過ごしていました。
とても惨めで、情けなくて、悲しかったです。
私の母に対する憎しみは
ピークに達していました。
【つづく】
毎週土曜日の朝に更新します
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