子供の頃の話11 | しーかの自由になーれ☆

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学校用品については、

習字セットや絵の具セット、

アルトリコーダーまでも、

兄妹共有でした。


何でも「おさがり」なのです。


嫌でしたが、

そんな事は言っていられないのが現状でした。


ノート等の文房具は無くなる前に言わないと、

いつ買えるか分からないので、

早め早めに買ってストックしていました。





私が中学生になると、

制服やカバン等

何一つ買ってもらえないまま

入学式の日を迎えました。


制服もカバンもないので、

もちろん欠席です。


その日の午後、

中学校の先生が家に来ました。


制服がない事を伝えると、

すぐに卒業生のお下がりを手配してくれました。


制服が無くてもいいから、

とりあえず今から学校に行こう!

と言われ、とても嫌でしたが

私服のまま中学校へ行きました。


案の定、校内で同級生に鉢合わせして

異様な目で見られたのを今でも覚えています。



その日の夜には

おさがりの制服とカバンと白靴を用意してくれて

翌日から私は学校に通い始めました。



上靴、体操着、体育館シューズなど

他にもたくさん必要な物がありましたが、

「無くてもいい」と先生に言われ、

小学校で使っていた物を中学でも使いながら

最初の頃は過ごしていました。



とても惨めで、情けなくて、悲しかったです。



私の母に対する憎しみは

ピークに達していました。







【つづく】





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