子供の頃の話7 | しーかの自由になーれ☆

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学校のお弁当の日ほど
嫌いな日はありませんでした。


ご飯はあっても

弁当箱に詰められる程の食材がなくて、

見栄えの悪いお弁当を

持っていくのが恥ずかしかったし嫌だったので、

お弁当の日はほとんど学校を休んでいました。



それでも、1,2回ほど

学校にお弁当を持って行った日が

あります。


朝早くに

コンビニでのり弁を買って、

家に帰ってきて、

自分の弁当箱にうまく詰め替えます。

これで茶色いお弁当の完成です。



お弁当の時間になると、

中身を見られたくなかった私は

蓋で隠してコソコソと食べていました。

味は、かなり濃口でした。



コンビニのお弁当が売り切れて

店頭にない場合は

学校を休みます。


学校を休む時は、

連絡帳に自分で『風邪で休みます』と書いて、

友達に持って行ってもらいました。



そうすることで、

そもそも止められていて電話出来ないですが、

電話をする必要も無いですし、

先生が家まで来ることもありません。



お弁当の日が続くと

まともな食事が出来ず、

毎日毎日辛くて、何度も

生きている意味なんてどこにもない!

と思っていました。



食べるものが何も無く、

空腹が限界に達すると、

水道水でお腹を満たし

あとは寝ているだけです。



本当に苦しくて苦しくて

たまりませんでした。



今日こそ母が帰ってくるかも?

と真夜中に外に出ると、

向こうから歩いてくる人影がありました。



思わず「お母さん!!」

と叫びましたが、

母ではありませんでした。




空を見上げて、天国にいる父に、



お母さんは何処にいるの?

いつ帰ってくるの?

辛いよ…助けて…

私も父のところへ行きたいよ…



そう呟いていました。

もちろん返事も無く、

現実は耐えるしかありませんでした。





【つづく】





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