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シンポジウム
「生活困窮者の就労支援を検証する」
2014年10月5日(日)13:30~16:30
文京シビックセンター4F シルバーセンターホール
(ホームレス資料センター代表)
基調講演:津富宏さん
(青少年就労支援ネットワーク静岡理事長)
「ストレングスモデルの就労支援」
基調講演:布川日佐史さん
(法政大学教授)
「『生活困窮者』への就労支援」
パネルディスカッション
コーディネーター:五石敬路さん
(大阪市立大学院准教授)
パネラー:
沖野充彦さん(大阪希望館)
福原嗣郎さん(自立支援センターおおよど)
城戸充博さん(グリーンコープファイバーリサイクル事業部)
瀬崎篤弘さん(福岡抱樸館)
大倉守喜さん(富士宮市就労準備支援事業所)
富士宮方式についてお話しされた津富さんや大倉さんのおっしゃっていたことがとても興味深かったですし、大いに共感できる考え方でした
大倉さんは就労支援について、「床の上で泳ぐのではなく、実際にプールで補助器具を使って泳ぐようなもの」と表現し、「そこから徐々に補助器具をはずしていき、最終的には補助器具がなくても泳げるようにする」とのことでした。
富士宮方式の援助付き就労【IPS(=Individual Placement and Support)】はこの例えが表すように、まず実際に働き(机上ではなく)、そして伴走的に支援者が寄り添い、最終的にはご本人が自分の力で継続的に働いていくことを目指しているそうです。
ここで大切なのはストレングスの視点で、ご本人の「強み」を生かすという従来の福祉的な捉え方とちょっとニュアンスの違う、ご本人の「好み」に合わせるという捉え方があると津富さんより説明がありました。
食べ物が好き、キレイな景色が好き、こんな色が好きといった具合に人には「好み」があり、そういった部分を知っていく中で、例えば子どもが好きという方に幼稚園での仕事を提案するというアプローチの例も紹介して頂きました。
どの分野でも専門的な考え方は必要ですが、それがいかに一般社会に浸透していくかがより重要だとSSSでは考えているので、ストレングスを「好み」と読み替えるような分かりやすさに感激しました
台風が接近し、関東地方でも雨が降りしきる一日でしたが、こういったお話を聞くことができて良かったです
明日は台風上陸の恐れがあるとのこと
どうぞみなさま、暴風雨にご注意ください