子どもから大人まで必要な「成長ホルモン」 | ストレッチクリニック ブログ

子どもから大人まで必要な「成長ホルモン」

おはようございます!

柏スタジオ江原です。

 

 

(1)骨を伸ばす

(2)筋肉を強くする

(3)代謝をよくする

など、子どもの成長に欠かせないホルモンが「成長ホルモン(GH)」という物質です。成長期にもっとも多く分泌されるホルモンで、通称「身長を伸ばすホルモン」とも呼ばれています。

 

成長ホルモンは、その名前のとおり、「子どもの成長を促すホルモン」としてよく知られていますが、大人になっても大事な物質であることは変わりありません。ところが、大人になると、成長ホルモンの分泌量は、少しずつ低下していきます。

 

分泌のピークは思春期の後半(だいたい18歳くらい)です。20歳を過ぎたあたりから徐々に減りはじめていきます。そして、30~40歳代ではピーク時の約50%にまで減少し、さらに60歳代では約30%にまで分泌量が低下してしまいます。

 

 

成長ホルモンは、子どもから大人まで、幅広い年齢に必要なホルモンです。大人になってからも、

(1)体にある物質をエネルギー変える

(2)疲労を回復させる

(3)体の調子を整える

(4)意欲や活力を生み出す

(5)若さを保つ

(6)精神的な安定をサポートする

などに役立ちます。

 

また、成長ホルモンは、血圧を正常に保つ、血中のコレステロールを低下させる、脂肪を分解させる、などの働きにも強い影響を与えるため、「生活習慣病」や「成人病」の予防にも大きく役立ちます。

 

 

成長ホルモンは、日常生活の少しの取り組みで増やすことができます。取り組みとは

(1)十分な睡眠をとる

(2)軽い運動を習慣にする

(3)間食を控える

の3つです。

 

(1)十分な睡眠をとる

昔から「寝る子は育つ」という言葉があるとおり、成長ホルモンは「十分な睡眠」によって作られます。眠ってすぐにやって来る「ノンレム睡眠(脳は完全に休んでいる状態)」の時間帯に多く分泌されます。そこには、リラックスした入眠(寝入り)が大切です。寝るまえに、スマートフォンの操作は控えましょう。心地よい入眠を促す「メラトニン」というホルモンの分泌が妨げられ、ひいては成長ホルモンの分泌にも影響がおよぶためです。

「良質な睡眠=長時間睡眠」ではありません。実は、寝るのに最も適したゴールデンタイムがあるんです。

ゴールデンタイムは以下の様に諸説あります。

・本人の睡眠のゴールデンタイムは、夜の11時~12時、2時~3時です。

・成長ホルモンの分泌は徐波睡眠後30分で最大となり、時間帯では午後10時から午前2時に最大になるとされています。

(2)軽い運動を習慣にする

日常的な「軽い運動」は、体に乳酸を作ります。そして、乳酸が脳のエネルギーとなって脳下垂体を刺激し、成長ホルモンの分泌を促します。セルフストレッチや伸びランを、決めた時間に適度に行うと効果的です。

 

(3)間食を控える

また、成長ホルモンは「空腹時」にも分泌されやすい特徴があります。空腹時に胃や腸などから分泌される「グレリン(空腹ホルモンとも呼ばれます)」というホルモンは、強力に成長ホルモンの分泌を促進します。そのため、食事と食事のあいだには、きちんと「空腹の時間」を作ることが大事です。少しお腹が減ったなぁと言って間食をすると、グレリンの分泌は低下します。食後、最低2時間は食べ物の摂取は控えましょう。

 

疲労回復や若返りなど、成長ホルモンの増加は、大人にとってもメリットがたくさんあります。睡眠、運動、空腹の3つのキーワードを意識して、生活の改善をはかると、低下しがちな成長ホルモンは増えることになるでしょう。