冬休みも終わり、久々に夢ケ丘に賑やかな声が響く

教室では円になり、

 

瑞樹「ひなたずりい!!!」

ひなた「頭が良いって言ってくれる?」

鈴木「あ!負けた・・」

彬「鈴木はや!」

ひなた「鈴木くんの仇は俺がとるからね!」

門田「ちょちょ、龍どこ行ってんねん!」

龍「え、何これ、どうやってそっち行くの!?」

俊「出た〜!龍くんの機会音痴!!」

彬「あ!やべ!!俺もやられた!!」

俊「ちょちょ!うげえ!!」

瑞樹「はい!俊も終わり!!」

門田「龍、あんたそれもうやられてんで。」

龍「え!?!?そうなの!?」

瑞樹「あとひなただけ!?!?」

ひなた「任せたまえ!!」

彬「ひなただけって、珍しい〜」

ひなた「あ!!!」

俊「あーあ・・」

ひなた「くそ〜〜!!」

瑞樹「よーし!!もう一回だな!!!」

ひなた「賛成!!!」

俊「次こそは負けないっすよ〜!!」

龍「祐平これって・・。」

門田「あー、はいはい。ここはこうやで。」

鈴木「次どうしたら良いの?」

彬「ここを押せば・・。」

鈴木「ありがとう!」

 

田口「君たち・・」

 

スマホゲームをやっていた。

 

ひなた「なーに、田口くん。」

田口「昼休みにまで、ゲームしてるのか。」

ひなた「良いじゃんかー!」

瑞樹「あ!田口もやる?」

田口「少しは外に出て運動したまえ。」

ひなた「えーーー。」

俊「外は寒いっすよお!!」

ひなた「そうそう!風邪ひいちゃうよ!」

龍「なかなか楽しいですよ。」

門田「せやせや!生徒会長さんにも教えてあげますよ!」

田口「鈴木くんまで・・」

鈴木「田口くんもやろうよ!楽しいよ!」

田口「・・仕方ないですね・・。」

 

瑞樹「うわあーーー!!」

 

ひなた「何?」

瑞樹「雪だよ!雪!!!」

 

皆んなで窓へと駆け寄る

 

ひなた「すげえー!!!」

龍「積もるかな?」

門田「どうやろ?」

俊「あの辺もう白いっすよ!!」

鈴木「本当だ!」

彬「こうなったら・・やる事は一つだ!!!」

瑞樹「よーーし!!お前ら外行くぞ!!!」

俊「おーー!」

田口「え?」

ひなた「田口くんも!!」

田口「いやさっきまで寒いから外に出たくないって言ってたじゃないか!」

瑞樹「雪なら話は別だよ!!」

鈴木「皆んな風邪ひいちゃうから、ちゃんと上着着て行こ!」

俊「はーーい!」

田口「す、鈴木くん・・」

鈴木「ほら田口くんも、上着。」

田口「あ、うん。ありがとう。」

瑞樹「いくぞお前らあ!!雪合戦だあ!!!!」

彬「よっしゃあ!」

門田「2チームで分かれて、買った方に負けた方がジュース奢るでどうですかあ?」

ひなた「さんせーー!!」

龍「負けないですよ!!」

鈴木「行こ!田口くん!」

田口「あ、ああ。」

 

真っ白になりつつある校庭に、はしゃぎ回る皆んな。

 

(続く)