なにわの言葉が1つ、消えつつあると感じます。子どものころに言われたあの一言。

 「あんた、勉強せえへんねやったら吉本行き! 」
どの家庭でも聞かれた言葉だと思う。吉本の昨今の様子を見て、このような発言をする親御さんなどいるのだろうか。いつから現在のような仕組みになったのか、多くの方は感づいていると思う。
 ただし、吉本は有名な企業で、あくまでも民間だ。だからどのような形になろうと、それは企業の自由意志が尊重されるべきだ。それこそ、跋扈(ばっこ)しようが、どうてもいいことだと思う。

 現在この手の話題で、主役となっているのは芸人の河本準一氏だ。あたしは、片山議員のとった行動に対して極めて高い評価だ。
 だが、一点気になることがある。河本氏を「公人」と扱っている点だ。河本氏は一芸人であり、公務に携わっている人のことを指す公人では決してない。

 この観点からも、河本氏にメディアを通じた説明責任は存在しないと考える。扶養義務があろうが、それを公の場で説明する必要はない。
 ただし、芸人は人気商売。人気が落ちれば商売は成り立たない。その被害を被るのは、本人だけだ。説明する気がないのであれば、義務はないから必要ないと思う。ただ倫理的な見解の意見として、説明をするべきだとは思う。

 というよりも、不正受給に該当する可能性があるのであれば、早急に返還すればよかっただけの話である。この対応が現在、そして今後に進展していくことは誰の目にも明らかだ。

 河本氏個人の判断ではないだろう。傲慢だったんだ、やり過ごせると考えたんだろう、企業が。これこそが吉本という企業の現在における姿を象徴していると感じる。
 もちろん、それ以外にもいわゆる闇という部分があっての、この対応だと思う。しかしあさはかな判断だった。

 闇にいわゆる、とつけたのは、吉本が裏社会と直接繋がっているのは周知の事実だからだ。個人の付き合いが、いつの間にか企業が直接付き合うようになって久しいだろう。だが、民間企業にもそのようなパイプを持つ企業は、ごまんとある。

 ただ、冒頭にある言葉が消え去ることは関西人として嘆かわしい。
しかし、その流れは個人の中にあるもので、外圧によって変換されるものではない。