1953年に製作された映画で、京都・舞妓の物語。
舞妓と京都の町並みの絡み合う映像はモノクロであろうが素晴しい。
女性の内面を含めた存在を見事に映像としていた。

シナリオは悲観的でもなく、カラッとしている。
だからこそ最後のシーンで涙を誘われた。

特に凝ったストーリーではない、そのそっけなさに逆に引き込まれる作品だった。

16歳の舞妓志願役にあの岩尾文子さんが演じている。
岩尾文子さんと言えば、あの映画『刺青』も見事だったが、まだあどけなさが残る表情。
ちなみにこの三年後に映画『赤線地帯』では打って変わった役柄を演じているという。

そっけなさ、というのは非常に難しいことだ。
その中にはさまざまな思いが含まれている。
映画だけでなく、何事も盛りつけ過ぎには注意が必要だ。