ジャン・バティストは産まれた。
いや、産まれ堕ちた。
ヘドロ・魚のはらわた、生ゴミ、ネズミ色の世界。
あらゆる雑菌の集合体のようなパリの魚市場。
彼の母は鮮魚とは言えないような魚を売っていた。
彼女にいきなり陣痛が襲いかかった。
そして見る間に、ひとりの男児を出産した。
だが、彼女は目にもくれずに屋台に立った。
以前の何人かの子どもは、出産と同時に死んでいたからだ。
蒼い顔ですらっと立ち、何事もなかったように商売を続ける。
しかし、赤ん坊の甲高い泣き声が市場に広がった。
そこにいる人びとが赤ん坊を見つける。
そして母親は逃げようとしていたところを見つけられ、絞首刑になった。
赤ん坊、ジャンはこの世界一臭い街で産まれたのだった。
その際、人類にふたりといない嗅覚を身に付けて。
彼はいつしか自身の嗅覚の鋭さに気づく。
そして、ある香りと出逢う。
それはうら若き女性のまたとない極上の香りだった。
彼は持ち前の嗅覚を辿り、彼女を探しあてる。
しかし、騒ぎ立てられて拍子に殺してしまったのだった。
その死体の香りむさぼりついた。
だが、やがて時間の経過とともに、彼女の肉体は優美な香りを失う。
ジャンは思った。
どうすれば香りを捉えることができるだろうか。
そして18世紀のパリでは香水文化が広まっており、そこの中の一件に弟子として潜り込んだ。
すべては、香りの捉え方を知るために。
彼は恐ろしい嗅覚によって、どんな難しい香水でも、いとも簡単に調合してしまう。
そして、師匠から香りの捉え方、取り出し方を教わる。
だが、これは花などの多くに使用される香りの抽出方法である蒸溜による抽出であった。
ジャンの求める生物、人体の香りを抽出することは出来なかった。
だが、師匠に神秘と呼ばれる香水の作成方法を教わる。
それは13種の芳香の調合だった。
彼はその後、脂とアルコールによる抽出方法を学び、ついに実践する。
体中に脂を塗りガーゼで巻く。
人体の香りを吸収した脂を取り、アルコールと混ぜて蒸溜させる。
こうして、不可能と言われていた生物の香りを抽出することに成功した。
ただひとつの間違いは、街で美しいと評判の女性を鈍器で殺害することだった。
こうして臭いへの探求が続く。
殺人を犯しながら。
そうしてついに彼は12人の香りを収集した。
最後のひとりはもっとも美しいと評判の高い女性。
だがパリも黙ってはいなかった。
この連続殺人事件の捜査に乗り出していた。
捜査側は殺人の理由が分からない。
なぜなら、遺体には乱暴された形跡もなかったからだ。
犯人の目的が分からない以上、打つ手が見つからない。
ジャンは逮捕されず13人の香りを集めることが出来るのだろうか。
そしてその秘密の香水の効果とはいったいーー。
始めに「香り」というものに焦点をあてた映画というものに驚きました。
これは映像では表現出来ないものだからです。
そこで引き込まれました。
ラストに至るカギの部分はあたし的には、うーん、という感じでしたが。
ラスト自体はいいのですが。
うーん、という感じなのでラスト近辺は書くのをやめておきました。
まあお金がかかっているのはよく分かりました。
あたしはドキュメントが好きなので、ちょっと合わなかったです。
面白かったんですけどね。
まあ、この意見はあたしの趣味の範疇ということで。
辛いことを書いていますが、臭い・香りの世界に興味を持てることは間違いないです。
本質的には「香り」ではなくとも「意思」であったり、「思考」であったりに置き換えることによって、考えさせられる映画とも言えます。
それはジャンはたぐいまれない嗅覚を持ちながらも、自身には香りが無いということだからです。
人の存在とは、といった悩みを投げかけている作品だとも思います。
いや、産まれ堕ちた。
ヘドロ・魚のはらわた、生ゴミ、ネズミ色の世界。
あらゆる雑菌の集合体のようなパリの魚市場。
彼の母は鮮魚とは言えないような魚を売っていた。
彼女にいきなり陣痛が襲いかかった。
そして見る間に、ひとりの男児を出産した。
だが、彼女は目にもくれずに屋台に立った。
以前の何人かの子どもは、出産と同時に死んでいたからだ。
蒼い顔ですらっと立ち、何事もなかったように商売を続ける。
しかし、赤ん坊の甲高い泣き声が市場に広がった。
そこにいる人びとが赤ん坊を見つける。
そして母親は逃げようとしていたところを見つけられ、絞首刑になった。
赤ん坊、ジャンはこの世界一臭い街で産まれたのだった。
その際、人類にふたりといない嗅覚を身に付けて。
彼はいつしか自身の嗅覚の鋭さに気づく。
そして、ある香りと出逢う。
それはうら若き女性のまたとない極上の香りだった。
彼は持ち前の嗅覚を辿り、彼女を探しあてる。
しかし、騒ぎ立てられて拍子に殺してしまったのだった。
その死体の香りむさぼりついた。
だが、やがて時間の経過とともに、彼女の肉体は優美な香りを失う。
ジャンは思った。
どうすれば香りを捉えることができるだろうか。
そして18世紀のパリでは香水文化が広まっており、そこの中の一件に弟子として潜り込んだ。
すべては、香りの捉え方を知るために。
彼は恐ろしい嗅覚によって、どんな難しい香水でも、いとも簡単に調合してしまう。
そして、師匠から香りの捉え方、取り出し方を教わる。
だが、これは花などの多くに使用される香りの抽出方法である蒸溜による抽出であった。
ジャンの求める生物、人体の香りを抽出することは出来なかった。
だが、師匠に神秘と呼ばれる香水の作成方法を教わる。
それは13種の芳香の調合だった。
彼はその後、脂とアルコールによる抽出方法を学び、ついに実践する。
体中に脂を塗りガーゼで巻く。
人体の香りを吸収した脂を取り、アルコールと混ぜて蒸溜させる。
こうして、不可能と言われていた生物の香りを抽出することに成功した。
ただひとつの間違いは、街で美しいと評判の女性を鈍器で殺害することだった。
こうして臭いへの探求が続く。
殺人を犯しながら。
そうしてついに彼は12人の香りを収集した。
最後のひとりはもっとも美しいと評判の高い女性。
だがパリも黙ってはいなかった。
この連続殺人事件の捜査に乗り出していた。
捜査側は殺人の理由が分からない。
なぜなら、遺体には乱暴された形跡もなかったからだ。
犯人の目的が分からない以上、打つ手が見つからない。
ジャンは逮捕されず13人の香りを集めることが出来るのだろうか。
そしてその秘密の香水の効果とはいったいーー。
始めに「香り」というものに焦点をあてた映画というものに驚きました。
これは映像では表現出来ないものだからです。
そこで引き込まれました。
ラストに至るカギの部分はあたし的には、うーん、という感じでしたが。
ラスト自体はいいのですが。
うーん、という感じなのでラスト近辺は書くのをやめておきました。
まあお金がかかっているのはよく分かりました。
あたしはドキュメントが好きなので、ちょっと合わなかったです。
面白かったんですけどね。
まあ、この意見はあたしの趣味の範疇ということで。
辛いことを書いていますが、臭い・香りの世界に興味を持てることは間違いないです。
本質的には「香り」ではなくとも「意思」であったり、「思考」であったりに置き換えることによって、考えさせられる映画とも言えます。
それはジャンはたぐいまれない嗅覚を持ちながらも、自身には香りが無いということだからです。
人の存在とは、といった悩みを投げかけている作品だとも思います。