近所に本屋があります。ひどく窮屈な店です。広い本屋のほうが便利なのですがそこは割に好きです。

 夏目漱石の「こころ」を買いにいきました。他に何かないかと物色していると「この本、お薦めですよ」と女性の店員が話しかけてこられました。

 この間、「薔薇のない花屋」の原作本を仕入れてもらったのです。ドラマを結局のところ、二三回しか見なかった。ストリーの展開が気になったのでした。本は二時間ほどで読み終えましたがなかなか面白かったように思いました。文章表現や言葉選びが今ひとつでしたが原作本なので仕方ありませんね。

 進めてくれた本は象の絵が扉の売れているやつ。今はそういうものを読む気ではなにので断りました。そうしたらもう一薦めてくれました。
 梨木香歩の「西の魔女が死んだ」でした。人から本を薦められることのないあたしは買ってみました。一生懸命説明する中に気を引く言葉があったからです。

 不勉強なあたしはこの作家を知りませんでしたが、それがまた楽しみにさせてくれます。

 人に何かを薦めるということは難しいことです。
 商売っけだけでは、お金と価値を対比するようなことではないと考えます。

 本屋さんで本を薦められることなど今は、あるのでしょうか。