あたしはずっと以前だけどオールトの空から飛び出した。
色んな星があった。
産まれたばかりの、罪がまだ存在する前の子。
ギラギラとうねる青春の星。 病に取り付かれた星、諦めた星。
寄生虫に蝕まれてゆくさま。
嘆きの声、賛歌を垂れ流す彼。

まだこれからもこの海を飛び続けるんだろう。

そう思いながらだったのについうっかり白鳥座に立ち寄ってしまった。
ドンドン穴の中に吸い込まれてゆく。眩しかった世界が離れてゆく。

仕方ないんだろう。
ただあたしは穴に見えていた世界の奥に連れ込まれ続ける。
そこから眩しかった世界を見ている。
それは光った穴に見えている。