観劇の記録として感想を書き残しています。
以下盛大にネタバレを含みますので、
これから観劇、もしくはテレビ放送を待つという方は、
ご自身の目で確かめたのちに読みに来ていただけると幸いです![]()
歴史と重なる苦悩は多種多様。
成功したシュミット家にこき使われる小作オブライエン家のうっ憤だったり
生き方の違いから生まれる兄弟の亀裂だったり
親の期待に応えられない跡取りの苦悩だったり。
個人的に刺さったのは、序盤のオブライエン家の使われる者ゆえの憤りと
最後の、子を失ってもそれでも歴史を紡いで生きてく、というところ。
一歩踏み外せば貧困層で、なおかつ独り者で生きている自分と重なるというか![]()
家族の物語だから子や孫に未来を託す締め方が順当だと思うんですが、
戦死した子の墓前で泣き崩れる母に、とうの昔に亡くなったその母の幻影が
あなたが生きている限り我が家の歴史は続いている、生きろと語り掛ける。
次につながらなくても、あなたが生きることに意味があるって
家族の物語と銘打っていて、なかなか斬新だなと泣けてきました。
いや、子どもを失った母の姿ですし、万感のラストシーンでもあるので
万人向けに泣かせるシーンではあるんですけどね。
沢山の人の生き様が描かれていたので、きっと、私と同じように、
観た人それぞれに個人的に刺さるシーンがあったんじゃないかなと思います。
さて、慎吾ちゃんについて。
テキサスパートでの役柄はオブライエン家の三男トーニョ。
父と兄に従順で、どこまでも穏やかで四角四面に礼儀正しいと思われていた三男で
次男との確執の末にNYへ渡り、ショービジネスで成功をおさめ凱旋する、
という前半と後半でガラッと人が変わる役柄。
印象に残ったシーンは、兄との確執を重ねた源頼朝と義経の歴史パート。
オブライエン家次男役の中井貴一さんの頼朝と慎吾の義経。
兄に認められたい、兄に褒められたい、兄に一目会いたい、そんな義経と
武士の大将として、政治的立ち回りの最悪な弟を歓迎しようがない、と苦悩する頼朝。
ただそれだけをお互いが入れ代わり立ち代わりで訴えるだけのシーンなんですが
兄さんに一目会いたい、と訴える慎吾に、
つとぷが浮かんでしまったのは私だけではないと思うんですよねぇ。
物語とは全く別の意味で泣けるシーンでした![]()
