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晴れときどきにわか雨

辛かったことも、振り返って見るとちっぽけなこと。いつだって青空を信じて歩いていきたいね・・・。気が付けば、この小さな南の島国ニュージーランドの住人になってたわたし。そこでの暮らしや思いを書き連ねたぶら~ぶら~ ぶら~日記。

昨年、緑内障の疑いがあると診断された。ちょっと悲しいのは、患者の平均年齢が高い病気ということ。


定期的な視力検査に行った時、わたしのオプトメトリスト(視力検査技師?)、カレンがたまたま眼底の出血を見つけたのがきっかけで、緊急に専門医へ紹介された。


この病気は、視神経に起こる障害で視野が狭くなって行き、ひどくなると失明の可能性がある。眼圧が原因の一つと考えられていたが、わたしの場合は正常眼圧緑内障だとか。


自覚症状があったわけじゃないし、眼圧まで正常と言われたら本当に病気なの?って感じだけれど、日本人で近眼というわたしは、この病気にかかる可能性が高いと言われた。


手術をすれば治るという病気ではなく、進行を防ぐことが第一の治療であり、それはとにかく眼圧を低く保つことだそうだ。カレンが小さな出血を見逃さなかったおかげで、早期発見につながった。カレンに感謝!



その治療とは、毎晩寝る前にルミガンという眼圧を下げる目薬を点すこと。(6ヵ月毎の眼圧検査とCTスキャンも必要)これには終わりがなく、死ぬまでず~っと続けなきゃいけないらしい。



”失明”という言葉はかなりヘビーだから、お医者さまの言うことを聞かないとね。




この目薬の副作用には、”充血”や”目の周りが黒ずむ”などがあるが、最初は冗談としか思えなかったもう一つの副作用がある。


それは、 まつ毛が伸びる!!それも半端じゃなしにカールしながらグルグルって感じで、まつ毛同士が絡まったりする。
わたしのまつ毛も1,2mm くらい伸びたかな。目の周りが少し毛深くなったのは有難くないんだけど。



そんな目薬欲しい~!!って羨ましがる友人たち。


こっちは、失明したらどうしようと思っているのに・・・。



先日、この副作用について書いてある、あるお医者さんのブログにたどり着いた。

このお医者さん、なんと円形脱毛症に緑内障の目薬を試したと言うのだ。

ブログには、二ヵ月後の写真が載っていて、確かに髪の毛が増えているのが見える。
その後も増毛が続いて脱毛部が消失したとか。


現在、この副作用を利用して、男性型脱毛症治療薬を開発中の会社もあるらしい。



$晴れときどきにわか雨


もうひとつの思い出の品。本棚の片隅にひっそりとたたずむ本。



ロッククライミングへの初挑戦の日がやってきた。

オークランドから車で、南へ走ること4時間、北島のど真ん中にある地図にさえ載ってないような小さな町に到着。
メンバーは20人近くいただろうか。

自然の岩に登るのは、今回が初めてという初心者が私の他に二人ほどいたが、室内での練習もせずいきなり高さ10mもの岩にアタックしようというふとどき者は、わたしだけだった。

ジャネットからロープの結び方をしっかり学び、比較的易しい岩から。みんなの視線を感じる。

おてんばだった子供の頃は高い所も平気で、崖をよじ登ったりして遊んでいたたせいか、ホイホイと難なく処女クライミングを終えた。


今では脚立に登ることさえ苦手なこのわたしだが、岩のてっぺんからの景気は素晴らしく、不思議と恐怖感を覚えなかった。ハーネスでしっかり支えられている安心感からだろう。

上級者ともなると、とんでもない岩をお猿さんのように登って行くからスゴイ。

スポーツ好きのわたしとしては、趣味の一つとして続けたかったのだが・・・。



ジャネットとの関係は、ある一定距離をおいたままだった。

彼女の態度は、わたしに気があるようにも取れるし・・・ある夜、別れ際に思い切ってキスをした。


そしたら翌日電話で

「なんだか、誤解させたみたいね。私は、あなたのこと友達としてしか見てないから。 Friends is good.」


こっちはまだ、片思いってとこまで行ってないんだけど・・・。こんなふうに言われるとなんか、恋心を告白したわたしがふられたみたい。



それからは、ジャネットの友人を交えて遊んだりしていたが、心のどこかで彼女らとは違うタイプの自分を感じていた。

友達の輪を広げようと無理してたんだろうな。



ある日、ジャネットの家へ夕食に来ないかと誘いがあった。北島北部の知人の所へ、友人と一緒に一週間ほど出かけていたそうだ。なんでも、その家は知人が自分で建てたビーチハウスとか。


わたしが家に着くと、ジャネットはちょうどシャワーを浴びたところみたいだった。


「あ~、久しぶりのシャワーは気持ちいいね。海で泳いでるからいいかって、シャワー浴びなかったから。」


???


そして、髪の毛をバスタオルで拭く脇の下にふさふさとしたものが・・・。



それだけは・・・ごめんなさい勘弁して。




それから、二人で食事をすることもなくなった。




$晴れときどきにわか雨




ガレージの壁にかかっている、ロッククライミング シューズ。たった3回履いただけ。




数年前、インターネットを通して知り合ったジャネットは、アウトドアのインストラクターだった。


その頃のわたしは、一人でも多くのレズビアンとお知り合いになりたいと、たまたま見つけたフリーの出会い系サイトに登録していた。恋人募集中の人だけでなく、友達になりたいという人もいて、ジャネットも友達募集ということだった。


彼女の趣味は、ロッククライミング、所属する女性ばかりのクラブでは、自らがインストラクターの役もしていた。


何度かメールのやり取りをし、そろそろ会ってみようかということになった。メールの感じでは、とても落ち着いた、優しい印象の人だった。


もちろん、友達としてお付き合いを始めても、そこから恋愛関係に発展する可能性もあるわけだし、正直なところ少しだけ望みは抱いてた。




6時に、あるゲーバーの外で待ち合わせ。お互いまだ顔も知らないから、どんな感じの人なんだろうとドキドキしていたのを思い出す。



向こうから、髪の毛が肩まである女性が、ニコニコしながら歩いてくる。



きっと、ジャネットに違いない。




「ハーイ、G.G.でしょ?会えて嬉しいわ。」




マオリ(NZの先住民)系がが少し入った美人顔。 そして腕には、Tatoo。



「ジャネットね、わたしも会えて嬉しいわ。」



次の瞬間、わたしは固まった。



ジャネットの口の横には、産毛のような長く伸びたヒゲが生えていたのだ。




“だめだめ、外見から人を判断しちゃだめ。”



ちょっとお肌の手入れ忘れてるのかも知れないし、なんて無理やり自分を納得させる。(そんなはずないのはわかっていたけれど)




わたしたちは、それから時々デートをするようになった。

見慣れれば、ヒゲなどさほど気にならなくなったのはわたしは、この関係が本物にならないかと少しの期待を持ち始めたのだった。





ある日、ジャネットからロッククライミングへのお誘いがあった。


お調子者のわたしは、自分が高所恐怖症であることも無視し、即座にOKと返事をした。



室内のロッククライミングでお遊び程度と思っていたら、ロッククライミング クラブが主催する、週末を利用した本格的なロッククライミング旅行に参加するという。


こうなったら恋の成就のため、とことんついて行ったる!!



そしてその日からわたしは、女子ロッククライミング クラブのメンバーになっていた。


もちろん、マイ シューズも購入したのである。



つづく