第18章 鬼哭第8話
注意:新刀剣男士が登場してます(汗)
審神者が妖狐姿で鬼に対抗する。
(これは…夢か?(汗))
肥前忠広は自らの頬を抓った。
「…!!…痛てぇ…(泣)…有り得んぞ…(泣)」
痛む頬を擦りながら、非現実的な光景だと思い込んだ肥前忠広。鬼が妖狐姿の審神者の顔を引っ掻いた。
「…っ…(怒)貴様…!!(怒)」
審神者の顔から引っ掻き傷の血が流れた。
「ヒィッ!(怖汗)」
「!!…謙ちゃん!」
燭台切光忠は謙信景光がその光景を目撃した事に気付いた。
「謙ちゃん!逃げて!」
「…でも…(怖泣)あしが…うごかないのだ…(怖泣)」
謙信景光は恐怖で動けない状態だ。
「!!」
鬼は謙信景光に気づき、すぐに飛びかかろうと突進した。そして謙信景光を取り押さえて、涎を垂らし、謙信景光に牙を向けた。それを見た肥前忠広は謙信景光の言葉を思い出した。
『ぼくは…ほんとにみたんだぞ!』
「…っ(怒)…虚言を言いやがって…(怒)後で悔やんでも知らないぞ!(怒)」
肥前忠広は鬼に刀剣を向けた。だが、鬼は再生能力を持つ為、切り傷は直ぐに塞がった。
(先程の狐の妖は傷が残ったままだが…チッ、腹が立つな…嗚呼、これは夢か…そうだ…夢だ…醒めろ!醒めろ!妖なんて信じるな!鬼なんぞ、初めから居らん!これは悪い夢だ…醒めろ!醒めろ…!!)
肥前忠広はいつの間にか恐怖で刀を握ったまま震えていた事に気付いた。そして、目から熱い何かが流れた。呼吸も荒々しくなってしまった。
「こんなの…っ…(泣)悪夢だ…!!(泣)醒めろ!(泣)醒めろ!(泣)醒めろ…!!(泣)」
肥前忠広は半泣き状態で叫んだ。
「そう言ってもらえると有難い…人は何故目に見えぬものを信じるのか…救いようのない世界を求め、縋り付く…この世に神も仏も無いと言うのに…嗚呼、愚か過ぎて滑稽だ…」
鉄扇を持った鬼がやって来て、攻撃を始めた。
ドガガガ!
鉄扇を振るい、鉄扇から癇癪玉が飛び出す。その攻撃に驚く燭台切光忠と謙信景光。
「うわぁぁぁー!!(驚汗)」
「うわぁぁぁー!!(驚泣)」
攻撃を受けた燭台切光忠と謙信景光はガクガクブルブルと震えた。
「…っ…貴様…!!(怒)」
妖狐姿の審神者は鉄扇を持った鬼を睨んだ。鉄扇を持った鬼は無邪気な笑顔で肥前忠広を見つめた。
「君が今の状況を悪夢だと言うのなら、痛みは現実だよ…肥前忠広」
「!!…何故俺の名前を知ってるんだ?」
「…さぁね…僕はあの狐が憎ったらしいのさ…相槌をつとめた三条宗近の刀剣がね…」
「!!…小狐丸…か?」
「燻が小狐丸の幼児退行に気づかなかったよね…嗚呼、憎ったらしいったらありゃしない…」
鉄扇を持った鬼は再び鉄扇を振るって攻撃をした。その刹那、爆煙と同時に、鬼の鉄扇を受け止めた髭切が現れた。
「間一髪だったね…怪我は無いかい?えーと…?」
「肥前忠広様だ!兄者、この鬼はヤバい…両眼に文字がある…」
「君達は…源氏の重宝…」
「だったら何だ?貴様は…主に仇なす敵か…?」
膝丸は自身の本体に手をかけて構えた。
「我々鬼は特殊な血脈を求めてるからね…それを糧として流離う…嗚呼、その血肉が欲しい…これって…渇望…と呼ぶのかな…」
「お喋りはやめた方がいいよ?」
髭切は怒りを含む笑顔で鉄扇を持った鬼に刃を向けた。
続く