刀剣乱舞小説36 | 美桜@マユのブログ

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刀剣乱舞小説
第15章 廃屋(中篇その17)
注意 ホラー要素あります(汗)

女子高生は躊躇いなく話した。
「あの金属音を聞いた途端、失われた記憶が蘇りました…金属音に混じって、何かを打ち砕く音がしたのです…その光景、見てました…あまりにも残酷すぎて、やめてって叫びたいのに声が出なかった…」
「…何故だ?」
「響く音は嫌いなんです…頭の中に…否、耳の奥に…残るんです…其れを、残響と呼ぶんですね…」
「聞き苦しい、か…他に嫌いな音はあるのか?」
「共鳴雑音…いくつかの音が混ざり、共鳴する…聞きたい音が聞こえないんです…」
「誰でもそうだ。だが、あの時、お前は書庫で居眠りしていた。ある本を広げていた…確か…」
「…御伽草子」
「其れだ…その本のページが開いたままだった…源頼光の伝説の話だったな…」
「酒呑童子…ですね…」
小狐丸が言うと、男審神者は
「機材を使おうとしたら、お前が起きてしまった…」
と女子高生に話した。
「…眠いなら、別の部屋で寝てくれって言われました…仮眠室で横になりましたけど…」
「金属音で眠れなかったんですね?」
小狐丸が質問すると
「はい…あの後、眩暈と耳鳴りが酷かったです」
女子高生は答えた。
「あの時、小狐丸はカンストしたばかりだった…近侍を務めてた頃は…」
加州清光が話した。
「初期刀はお前だったな…加州清光…審神者職を追い出された後は何度も直談判した…!だが、聞き入れてくれなかった…!女が…審神者…認めたかねぇ…!なぁ、お前は…いつかそうなるのか?俺は認めたかねぇ!諦めろよ?」
男審神者は女子高生に話した。
「諦める…」
「ダメだ!」
大和守安定が女子高生の両肩を掴んだ。
「無駄だ。諦めろ」
「そんな…!」
「諦める…そうだよね…もう…終わりなのかな…もう…なれない…よね…そうだよね…うん…諦める…しか…ないよね…うん…」
女子高生が混乱して呟いたその時だった。
「おい!諦めんなよ!」
「和泉守…!」
和泉守兼定が男審神者の前まで歩いてきた。

続く