以前、あまりにも興味を惹かれたポスター代不払い裁判について
事案の紹介および解説を内容とする記事をあげさせていただきました。
で、その件についてある有名な弁護士さんが元市長のことをほぼモンスタークレーマーと仰っていまして。
記事を作成したときは、まぁ双方落ち度があるわけだし、元市長がほぼモンスタークレーマーというのは
言い過ぎではないかと思い、そう書いたんですが。
やっぱモンスタークレーマーだわ。
ほぼというか最早もろだろ・・・
なぜそう評価が変わったのかと言いますと
まぁ、やっぱり面白い事案なのでネットでそれに関する記事を見てしまったんですよね。
そうしたら支持者の方が「利権の温床だから切り込んだ」とか言ってたわけです。
ふゎっ!!??!?!?!??wwww ってなりまして。
利権・・・利権!?
ドウイウコト???
思わずどういう根拠でそうなるんか聞いてみたんですけど、返事はいただけず。
おいおいやべーやつ見ちゃったなとか思ってたんですけど
良ーく見たら利権て言ってる人何人もいまして。
あっ(察し)
ってなって調べたらやはり。
ご本人が仰っていたんですね。
おいおいおいおい・・・
なんといいますかね…
この間の記事はですね、本当に判決文を読んで楽しむだけで、
誰が良い悪いとかは言いたくなかったんですよ。
でもこれは流石にさ…
私は特定人を信奉することはないですが、法や論理には服したいと思う人間です。
いわば敬虔な論理教の信徒なのです。
だからもう、論理的におかしいと思うと突っ込みたくて仕方ない、許せないわけです。
知ってしまったからには。
なのでそのシーンを文字起こしして突っ込んでいきたいと思います。
※以下、黒=あのお方のご発言、赤=裁判記録から指摘できる事項・解説、青=自分の論評・妄想
わざわざ公に話すような内容なんでしょうか。
メディアの皆さんが報道されてたのが結構びっくりしました正直言って。
単なる民事の訴訟ですよね。
で、どちらかが加害者というわけでもないじゃないですか。
ってなったときにこれをわざわざ公に報じる必要性があるんだろうかというのは、
未だに戸惑いとしてあります。が、
地方自治体の首長が最高裁まで争っているのは普通に社会の関心事であり、報じるに値すると思います。
多分かつての橋下氏なんてしょっちゅうでしたよね。
普通の事だと思います。
聞かれた以上、答えないというのもばつが悪いと言うか
何か後ろめたいようにとられても癪なので
お話ししますが
もういっぺん整理します。
そもそもの出発点は公費負担でポスター・ビラというのは作成できますよねという認識です。
公費負担で作成できると言うか、正確に言うと
条例に基づいて補助金的なものを一定額もらえる、ということです。
つまり、ちゃんと質・量をわきまえて発注すればそうなりうるというだけのことです。
対象の条例の条文においても、「~支払うべき金額のうち、」という表現があることから分かるように、
別に全額であることが当然の前提にはなっていません。
ちなみに、以前の記事では触れませんでしたが、公職選挙法の上限額もあります。
(メールで元市長が500万円とか言ってるのはこれと思われます。
おそらくこの時点では法の上限と条例で貰える額の話とを混同して、500万円までなら公費と勘違いしています)。
これは、両者の落ち度ではあるんですが、えー、時間がなかったので、
見積、そして契約をまく(?)契約書を、えー、交わすと、契約を交わすと、
いう手順がとれませんでした。
まさしく、両者の落ち度ですね。
なので口頭ベースなんですね。口頭ベースで、でも契約は成り立つんです。
書面がなくても。
口頭ベースでやりとりをしていて、はたと気が付いたときに私の方から問いかけました。
結局いくらになるんですかと。
で、そしたら向こうから、いや、公費負担ですよねと。
この後「メールの文言にも」と言っていると言うことは、上の行は口頭という意味なのでしょう。
となると、裁判に出てきていない以上真偽は分かりません。
が、公費負担限度額での合意ありと認定されなかった以上、このやりとりを立証するには
至らなかったということは分かります。
で、メールの文言にも載ってました。石丸のご負担はないはずですと。
載っていません。正しくは「負担が無いかと思いますが、説明会資料にそういった
説明書きや提出書類はございませんでしたでしょうか?」※です。
なお、文章の流れからしてこの担当者は明らかに上限のことは知らず、事実を誤認しています。
先の記事にも書きましたが、これで合意は無理があります。
で、実際これ裁判の中でも言及あったんですが、他の受注で公費負担を超える…
案件を受けたことはないとまで言ってるんですよ。
この表現だと全く珍しいことのように見えますが、
裁判で示された(担当者が経験した)のは2件です。
どう考えても認識のズレなんです。確認不足なんです。
私は確認した上で選挙の常識として、もうネットでも本にも書いてありますが、
ビラ・ポスターってのは公費負担で賄える。
で、その金額は安芸高田だとこれぐらいだ、と確認して臨んでます。
一方先方が…その、建付けは理解してるけど、実際の金額を確認していなかった。
ここだけです。
(詳しくは裁判の記事をご覧ください)
双方が初めて金額の話をしたのは、既に納期直前となっていた日です。
その時点で業者の担当者は全額公費負担の場合の説明をしており、
元市長も何らの留保なく「公費負担です」と言っているので、
双方ともに公費負担に限度があることを知らなかったと考えられます。
よって「確認した上で」「確認して臨んでます」「安芸高田だとこれくらいだ、と確認して」
は裁判の記録と矛盾しています。まぁはっきり言ってしまうと嘘でしょう。
ついでに言うと、あたかも最初から分かってたかのように言っているのはわざとだと思います。
なぜなら、メールのやりとりがあまりにも遅すぎると言うのが重要な点だからです。
もし契約交渉過程でこのやりとりがあったら、裁判官の心証もかなり変わっていたでしょう。
純粋にこの会見を見た方も、「最初から公費負担限度額に収まるかのように言われたらそりゃ誤解しちゃうよ」
と思うでしょう。
明示的な合意なく、納期が厳しく大変な仕事がほぼ終わってから契約合意と関係がないメールのやりとりがあった、
というだけのこと、これがこの事案のポイントなのです。
で、それに対して裁判所の判断が…その両者のやりとりではなく、その商業的な話ですね。
サービス、モノ、その対価…サービスを受けたんだからその対価は主張している側の値段で
払わないといけないと。まぁざっくり言うとですね。
こういう見解を裁判所は示したんです。
なので、私としては、興味深いなと。
この発言の狙いは何かというと、
当事者間の合意ではなく仕事の質・量という観点から値段が決まると言う判断を裁判所が下したと、
そういう印象操作をしたいのですね。
事実とは全く異なります。
契約金額は本来、合意によって定まります。
しかし、何度でも言いますが明確な合意などありませんでした。
そこがそもそもの問題点なのです。
また、「対価を主張している側の値段で払わないといけない」とは言っておりません。
これも嘘です。
裁判所によれば、客観的な基準に照らして「相当の報酬額」なわけです。
一般論として言い値でしか認定しないと言っているわけではないのです。
判決文を読んでいないのか、理解できないのか、理解した上であえてミスリードを狙っているのか…
まぁ、当事者の合理的意思解釈としての黙示の合意と言うのは、
実際、法律学を学んでいないとピンと来ない理屈かもしれませんけども…
真実は分かりませんが、これこそ”興味深い”話ですよね。
※あくまで皮肉カウンターであって本当に興味深いわけではありません。
こういう謎の達観目線評価は嫌悪感を覚えます。
お互い公費負担だと思ってて、単にその公費負担の金額が確認してたのと、確認してなかったのと。
いやどっちも確認してませんでしたね。
今一度、「納期間近」のメールを見てみましょう。上述した※の続きです。
〔3〕被告(元市長)→C(業者担当者) 「はい,ポスターとビラの費⽤は公費負担です。ただ、選挙運動に関連して無尽蔵に⽀出できる訳ではなく、総額に制限が設けられているとの認識です(今回の場合は500万円程度)。残りどの程度の⽀出が可能なのかを把握しておきたくお伺いしました。正確なルールは改めて確認しておきます。」
〔4〕C→被告 「全体⽀出に関してのルールまでの知識は無いのですが、印刷物については、決められた計算式の元でのご請求になるのではないでしょうか? ルールのご確認を頂けましたら、お教えください。」
ここの部分は公職選挙法側の話になってしまっています。
つまり公費負担には触れていても、その限度額の話は一切出ていないのです。
要するに嘘です。
そこに問題点があったんで出発点が
にもかかわらず、裁判所がそうではなくて、サービスに対する対価、このまぁ金額に焦点を置いたのが
興味深いなと。
仮に元市長が「事前に確認していた」としましょう。していませんでしたが。
しかしそれを相手方に告げなければ意味はありません。
一方当事者が「この金額でどう?」と聞いて他方当事者が「イイネ」と言わなければ
その金額での(明示的な)合意は成立しません。
で、担当者は「金額の多寡にかかわらず公費負担」と誤解しています。
つまり、いくら担当者が「もちだしゼロだと思う」と言おうが、それによって
具体的に「いくらで合意」とはなりようがないんです。
公費負担限度額がいくらか、それを契約交渉段階で示されていなければ
その金額での合意などしようもないのです。
したがって、裁判所がそのような認定など到底できないわけです。
なんか行き違いがあるから、
全く話にも上がっていないような、
仕事の質・量に全く見合わない公費負担限度額での合意にしておこっかなんて
不条理な結論を出すわけがないのです。
何回も書きますが
明確の合意なくそれだけの仕事をさせたので、逆に払ってもらわないとおかしいよねと。
なんていうんでしょうね…
本当にそれだけの話なんですよ。
いう話をしたところです。
ただもう一回言いますが、これは本来的に、民事の、単に二者間における係争・争いごとなので、
あまり公で議論をしても詮がないのかなぁとは思います。
最初に同じ。
そうではなくてです、あえてわざわざ…ねぇ?今日もこうしてお話をしているのは、
ポスター・ビラという選挙に絡む利権、これをもっと世に知らしめたほうがいいんじゃないかと
考えたから、このようにお話をしています。
ふゎっ!!??!?!?!??wwww(再掲)
えーと…利権?
自分で発注しておいて?
例えば「10万円相当だったはずなのに公費負担限度額の単位でしか受けないと言ってきて結果34万円払うことになった」
とかそういう事案なら分かりますよ。けしからんとなりますが・・・
裁判所曰くそれを優に超える程度の仕事をさせておきながら??
えぇ・・・???
っていうか話のハンドル切るの迅速すぎるだろ・・・
確か、他ならぬ中国新聞だったと思うんですけど、
三年か数年前にそうした記事書かれてたはずですよ。
その、ポスター・ビラが高すぎると。
公費負担の額がですよ。
で、税金~で賄えるからと言って、立候補者が大盤振る舞いして、発注しとると。
で、業者が喜んで受注していると。
いうところまではそこで出てるんです。
果たしてこの金額が妥当なんだろうか。
いう、そもそも高すぎるろ、論争があるんです。
ありそうな話ですよね。税金でとれる分までは立候補者も懐痛まないからって。
で、それが今回の件と何の関係が・・・?
今回の逆ですけどややこしくて。
あ、逆って分かってたんだ。
ややこしいんじゃなくて関係のない話ですよね。
まぁ多分、それ違う話じゃね?って言われるのをおそれてこういうこと言ってしまうんでしょうね。
「ややこしい」とかいう曖昧で一見意味がとおりそうな表現を使ってね。
で、その高すぎる、まぁ税金の向かう先ですよね。
それが、昨日もちょっと触れたんですが、ねぇ?
政治における闇の部分になる懸念があるんじゃないかという話をしました。
だって、立候補して、何百万も自分が発注できる権利を得るんです、税金が使えるようになるんです。
今回のケースは業者の請求額がことごとく公費負担限度額の単価を上回っていたため、言ってみれば
最高額、それが約34万円だったんです。
大都市であれば何百万にもなりうるんでしょうけどそうだとしたらまた話飛んでますよね。
いかにも利権っぽくなるために装飾したかったんでしょうね。
で、極論ですよ?
実際の妥当な水準のように水増ししてでも、請求できちゃうんです。
で、今回の裁判でもそこに焦点当たってましたが、限りなく言い値なんですよね。
当たってないです。
裁判における「相当の報酬額」といえるかどうかの認定は、公費負担限度額云々とは全く関係ないです。
限りなく言い値というか、言い値です。
しかしなんというかね、極論ですよ?とか予防線張って、そうは言ってないと言えるようにはしていますが、
文脈からして本件の業者が利権構造の中で水増ししてきたかのような言い方をしていて、もうね、狙いが明らかですね。
不当な請求ではないと裁判所が認めているのにこの言い草はちょっと、まぁ、うん、不快ですねぇ。
それはさておき
もしかすると、物価等に関する何らかの証拠を示した上で80万円くらいが妥当とかそういう争い方をしていたら、
言い値にはならなかったかもしれません。
公費負担限度額での合意、またそれが相当額であるという主張にこだわったのは正直謎です。
この契約というのは。
公費負担の上限があるので、上限いっぱいまでは業者側がじゅ…あえーと、受注する際に金額つけられるんです。
正確に言うと、別にどこに発注しようが自由なので本来自由に金額は決められないはずですが、
もし利権の構造として対応可能な業者が結託してそうしてたら、立候補者には選択肢がなくなって、
不適切な状況になってしまいますね。
まぁ、そもそも公費負担限度額が水準として割高になるのかは分からないけど。
(そういっ)たときに、もしかしたら、そこから今の政治資金パーティーのように、
キックバックも起きかねないじゃないですか。
ふゎっ!!??!?!?!??wwww(再々掲)
えーと…キックバック?
あの、上限超えた事案の話を聞いているんですけど…
いや、利権の時点で関係ないからもういいけど…
でもまた飛んだのか……
政治資金パーティーのキックバックってのは、
パー券ノルマを超えて売りさばけばその超えた分は報告せず自分の懐にいれていいよってやつですよね?
なるほどねぇ。
税金で賄えた分の一部を政治家個人のふところにということですか。
確かに本件とは関係ないけど問題になりえそうですね。
本件とは関係ないけど。
起きてないと言う風にメディアの皆さん確認されてます?
調べられました今まで?
メディア・・・?
なんだ・・・・・・???
その、えーとあれは…政治資金の収支報告書、と、えー、その、選挙に関わったお金であり、
普段の献金とか。往来を確認された上で、問題ないと言っているのなら、ああよかったと
安心するだけなんですが、
印刷業者その関連から献金とか政治家にあったとしたら、いわゆる癒着じゃないですかそれって。
そうした懸念が払しょくできないので、改めてこうして問うています。
※記者の質問:ポスター裁判の結果について受け止めを改めて聞かせてください。
まぁ最近選挙が、ねぇ?広島の界隈ではないので、ちょうど閑散期に入っていますが、
なおのこと、この時期にそうした選挙の闇・政治の闇というもの、
??
閑散期で金ないから悪さするんじゃないかってコト???
いや、ちがうか…分かりません。
この部分の意味は本当に分かりませんでした。
で今国政で話題になっているとおり、ですよ。
何十年も見過ごされた利権ってまだあるんじゃないんですか?
ないんであればいいんです。
ないというのを是非メディアの皆さんに証明していただきたいなと、思ってます。
※記者の質問:ポスター裁判の結果について受け止めを改めて聞かせてください。
ま~~~~~じで意味が分からなさすぎるので
ここからは本格的な私の妄想で補足します。
おそらく彼は、この件を話題にしてほしくなかったのでしょう。
ボロが出るから。そして、自分が負けた話などしたくないから。
なのでまず、そんな重要な話か?と牽制します。
納期間近に交わしたメールを利用しながら、あたかも最初から限度額が分かってたかのようにするなど、
虚偽を交えながら、自身の正当性を訴えます。
なお、流石に少しは譲歩しないとまずいと思ったのか、
見積を取らず明確な契約行為もせずと言う点については両者に落ち度があると言う表現にしています。
ただここで終わるとイーブン感(実際は完全敗訴)があって癇に障りますよね。
そこで、相手は社会の悪という設定を考えました。
そういえば昔中国新聞でこの辺の利権構造に関する記事を読んだぞ、と。
事案は全然違うけどとりあえず利権って言っておけば通るだろう、
自分は利権と闘うキャラだし何となくで納得するだろうと。
そうだ!これは汚職にも関わり得る話だから、国政の話もできるぞ。
とりあえず自民党の話したらもうみんなそっち叩きたくて仕方なくなるからね。
こうすれば質問と全然関係なくても受け手の印象として「あーなんか印刷業者悪かったんやね」になるだろう。
あー、それにしてもまた突っ込まれたらいやだなぁ。
そうだ!マスコミも悪いって言って釘を刺しておこう。
君たちが悪いのにまさかまた聞いてこないよね?
とね。
質問に答えなくてもいい、
話をそらしてもいい、
とにかく自尊心を保ち、自分が正しい、自分が上だと誇示できるゴールに向かって
何かを話さなければならないとすると、こんな感じになるのでしょう。
なんでしょうね・・・屁理屈とはまた異なる、邪理屈とでも言いましょうか。
はぁ…がっかりだよ。