最近ネットでよく、独身男性が30代・・・35くらいになると”来る”ぞ、という言説を目にします。
私は子どもの頃から「寂しさを感じる」ということが滅多になく、
記憶にあるのは風邪を引いたのに親がなかなか構ってくれなかったときくらいなものです。
そういったこともあるので「へー、どうかなぁ」って感じで構えていたのですが・・・
来ました。
皆様が体感しているものと同じかどうかは分かりませんが。
一昨年の年末ごろ、いい年こいたおっさんがポケモンの新作を嗜み、とりあえずゲームの終わりが近づいてきたところ、
急に「俺何やってんだろう」という気分になり、ゲームを続けることができなくなりました。
年末の休みに入るといよいよ本格的に心が落ち込んできてしまい、
「なぜ自分の人生はこんなにもつまらないんだろう」
「いや結局何もせずつまらない道を選んでいるのは自分だなぁ」
「ポケモンは自分の子供の頃と比べてこんなにも時代に適応して進化して、それで自分は何してるの?」
「自分はなんてしょうもない人間なんだろう」
「この安泰な日々もただ親がレール敷いてくれただけだし」
「生きてる価値あんのかなぁ」
・・・というように、心の真ん中がひっくり返って、今まで前向きにとらえていたことも
逆に悪く考えてしまう、全てひっくり返るような感じになってしまいました。
食欲が全然湧かない。時間がたつのがものすごく遅く感じる。
辛いからさっさと寝てしまうが、朝起きるともう泣きたい。
頭にもやがかかったような感覚が続く。
そんな日々がつづいて・・・
このままではまずい、何かチャレンジしないと自分に価値を見出せないという感覚から、
年始からYoutubeの動画投稿とマッチングアプリを始めることにしたのです。
(結局動画は2つしか作りませんでした、意外にも片方は500再生以上していただきました。
マッチングアプリは気が向いたら別記事に書きます。)
さて、なぜ私に”それ”が来てしまったのでしょうか。
私は、寂しさとは死の恐怖から来るものなのではないかと思っています。
昔から何となく思っていたことですが、この体験から確信めいたものに変わりました。
若いころは何もないつまらない人生を歩んでいても、全く心がぶれない、根拠のない自信に満ちた日常を過ごしていました。
しかし年をとってくると
容姿や肌が劣化してきたり
健康診断で引っかかったり
身体がだるくなることが多くなり
エクササイズをやらなければしんどくなってきたり
「ああ、自分も着実に終わりに近づいてきているんだ」と否が応でも感じるイベントが発生するのです。
私は一人・・・心身の不調が深刻になったら、
近くに人がいないと、信頼できる人がいないと、一体誰が助けてくれるのか?
一人でいることが好きな若いころの私が考えもしなかったことです。
そうか、若さと言う最強の鎧を装備していたからびくともしなかっただけなんだ。
生存本能によって、人は人を求めるんだな・・・
そう思うのです。
思えばかつてこのブログを書こうと思ったのが”来る”ものの始まりだったのかもしれません。
なので、発症までは1年ほどだろうか・・・。
今、本当に”来る”のかなぁ?と思っている方にお知らせしたいのは、
私は(今でもそうですが)一人でいることが好きで、寂しいなんて滅多に感じない、
オタク気質でゲームばっかりしている、そんな人間ですが、
そんな人間にも”来”ました、ということです。
似たような人がいたら、私のように孤高を気取らず、信頼できる人間関係を構築しておいた方がいいですよ、と伝えたいですね。
さて、あまり暗い話をするのが好きではないので本意ではなかったのですが、
ここずっと(いい年こいたおっさんが)スプラトゥーン3のサーモンランというゲームにはまりまくってそれを語りたくなったので
なぜにそのゲームを始めることになったのかということのプロローグとして書くことにしました。
気が向いたらプロローグ2~序章を書こうと思います。