「世界が終わったらどうする?」
彼女は時々、突拍子もないことを言う。
奇人とかいうやつなんだろうなあ。なんてことを今更ながらぼんやり考えていると、彼女が「ねえ」と答えを促すように小さく声を落とした。ああうん、ごめんね。軽く謝れば、ん、と口を開けずに喉の奥から頷くような音を紡いで。
世界が終わったら、なんて。知らないよそんなこと。だって終わるわけがない、SFモノの映画じゃあるまいし。けれどそんな答えを素直に言葉にしようものなら、彼女は拗ねてしまうだろう。ならばなんと言おうか。
読みかけの小説にしおりを挟んで、ソファの肘かけに腰を下ろす彼女を見上げる。
――君はどうしたいの?
聞いてみれば彼女は、僕の言葉を待っていたと言わんばかりの満足気な笑みを浮かべるのだ。
「このまま世界と心中したい」
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意味不な超短編でした。←
レイラの初恋 様よりお題、
『このまま世界と心中したい』
お借りしました。