明治36年に出来た建物で、翌37年から当時の大蔵省(現在の財務省)がここを醸造試験所として発足した。毎年5月に発表される全国新酒鑑評会の受賞酒の発表を見に、せっせと通ったものである。当時の記録は拙著『金賞酒―全国新酒鑑評会の歩み』(たる出版)に収めてある。
この酒類総研が広島へ移った後、9年前の平成17年の12月8日にこの赤煉瓦棟の地下に25の蔵元と、この年に研究生が造った金賞酒も合わせた26の品種の酒が黒カビに覆われた荘厳なムードの中で、どっしりとした檜材の棚に収められた。吟醸、大吟醸、純米、純米吟醸、貴醸酒、山廃、全麹仕込みと多彩で、これを10年ごとに少しずつ試飲しながら100年後の熟成具合を見ようというものだ。これは拙著『日本酒党の視点』(技報堂出版)に収めてある
(写真の左が赤煉瓦の外景、右が地下に収められた酒)


