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山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

『酒は最高のサプリメント』(ペガサス)などという本を書き、健康そのもののように思われている私も、間もなく80歳を迎える。とても自分ではこの年齢まで生きられるとは幼い頃には思わなかった。中学生の時にはワゴトニーなる病名で1年間休学したこともあって、昔は虚弱児童だった。

ところで、6年前にたまたま『100歳の流儀』(PHP)という新藤兼人氏の本に触れて感銘を受け、ファンレターまがいの感想文を氏に送ったところ、カットのようなご返事を頂いた。

この人は酒を飲まなかった人だが、映画に賭ける情熱は大変なものだった人で、その人の生きざまに学ぶべきものを多く感じられた。

映画人には酒飲みが多い。殿山泰司という俳優などは、『裸の島』の撮影で長期に渡って島にこもっていた時、島に飲み屋が無かったため持病の肝硬変がすっかり治ったとか。
いずれにせよ、新藤兼人氏のこの本は、酒には無関係でも目的意識を抱いて長寿を願う人にとっては何かと参考になるのではないかと思う。

先月のWebでサントリーの山口瞳のことにからめて、「洋酒天国」のことに触れたが、その「洋酒天国」の序文に書いてある開高健の言葉が、この本の内容をよく表しているのでここに載せておく。

何年か前に「ビール党ならドイツのオクトーバーフェストを見て死ね!」というのを書いた。

それもいいが、ビール党にとってはプラハの「ウ・カリハ」も見る価値があるだろう。
ここは僧侶の手によって15世紀末にオープンしたところで、かつての礼拝堂がそのままビアホールになっている。なにしろその隣りが醸造所だからフレッシュなのがそのまま飲める。

私が訪ねた時に支配人は、目一杯のお客なら1,400人が収容できるという。原麦汁は13%でアルコールは3.5%だった。

ビールばかりでなく、白、赤のワインがあれば、シャンペンもある。冷たい前菜に、温かい前菜、鶏肉、牛肉のクリーム煮、燻製の豚肉など料理の内容も豊富だった。
(写真の左上はウ・カリハの玄関表示。隣りが注ぎ場と右が天井に描かれたホップなどの模様。下は世界の缶ビール、その下はホップをつむ作業の絵。左はそのビールツアーに同行した蔵元で、前列中央が筆者)