山本祥一朗の酒情報 -106ページ目

山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

かつては酒の飲み仲間を集めた会をやっていたことがあったが、残りの人生もわずかとなっては自分の書いておくべきもののことを考えると、そんな余裕もなくなってしまった。

それにしても、かつては人を集めては地方へ遠征までしてよく飲んでいた。
写真はそんな折の一コマである。

昔に比べて概して日本人は魚を食べなくなった。学校給食で魚の小骨が子供の喉に刺さったくらいで学校へねじ込んだPTAがいると聞いて驚いた。そんなことだから子供の骨がますます脆くなる。海洋国の国民が魚を敬遠するとは何事ぞ、本腰を入れて魚を食らうべしと、焼津漁業協同組合に乗り込ん
だ時のスナップ写真である。

組合では「あなたのような味方が現れるのは心強い」と喜ばれた。
その夜は海を眼下に見下ろす焼津観光ホテルで30㎏もあるマグロの包丁さばきを見た後で、マグロを堪能し、静岡の地酒を大いに酌んだ。

地元の新聞にも大きく報道されたのはいうまでもない。


フランス・ブルゴーニュ地方の中心地であるディジョンはコート・ドール県の県庁所在地で食通の町、ワインの町として知られている。

そのディジョンから南へ20㎞ほどのシャルル・ヴィエノ社を訪ねた。古くは修道院だったところを改修して貯酒庫やビン詰工場なども備えてある。

その地下の貯酒庫を社長が案内してくれた話は拙著『海外酒事情』(時事通信社)に書いてある。白のワインでもごく甘いのがあれば、赤の後で唎くものもある。しかしここのワインに甘口は無い。社長は「私は甘口ワインに興味はない。それはワイン本来の個性を隠すものです」と言い、隣国ドイツの白ワインに対する強い反発を感じた。

貯酒庫で多くのワインを唎いた後で、庭の木陰でランチをとった。写真にある20㎝ものパイの包み焼きやカモのもも焼きなど、よく工夫された料理だった。細かな内容は上記の本に収めてある(写真は貯酒庫での試飲とパイの包み焼き)。

4月15日の「太田酒EXPO2014春」は東京交通会館で11時から開かれたが、例年通り熱心な業者が開場前から詰めかけて盛況だった。

太田商店では毎回、ポイントを絞った企画を打ち出しているが、今回のポイントは次の通り。

①春と夏の限定商材をまとめて紹介し、利益商材を打ち出しているのが評判で、今回は清酒48社、84アイテムを展開していた。

②先取り夏酒として、市場もすっかり定着した感じ。清酒ばかりでなく、本格焼酎メーカーの夏焼酎も話題の的。

③乾杯の酒としてスパークリング清酒が注目を集めている折だけに、華やかなシーンにもぴったりの商品を揃えていた。

④こだわりの厳選ギフトとして、太田商店ならではのバラエティある銘柄を揃えてあった。

⑤焼酎蔵の隠し酒として21社より33点を揃えた。

出展メーカーが清酒55社、焼酎28社、その他5社の88社に、来場者は900名を超えた。