NHKの連続ドラマで放送の酒造り | 山本祥一朗の酒情報

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ウイスキーはNHK連続ドラマが昨年あったのに、日本酒の話は無いんですか?という話を聞いた。とんでもない、今から17年前に「甘辛しゃん」というのがあった。それは阪神・淡路大震災を乗り越えて伝統の酒造りに励む女性当主の話だった。その時の灘酒造組合理事長だったのが森本直樹氏で、現在の日本盛社長である。

その後、私がアメリカでの日本酒造りを取材に行く際にツアーを組んだところ、森本氏も同行された。写真の右が森本氏で、中が一昨年亡くなられた多満自慢の石川弥八郎氏(先代)、左が私である。サンフランシスコの宝酒造から南のホリスターの大関酒造、さらに南下してロサンゼルスの問屋などを訪ねた。この話は拙著にある。

森本氏はその時、「『阪神・淡路大震災』の後で変わったことといえば、大手の蔵元もマスブランドの酒とともに少量で個性のある酒を造るようになってきた」(朝日新聞、1998年2月19日)という話を具体的に聞かせてくれた。

参加蔵元のそれぞれの話は、その後の拙著に収めてある。