人を酔わせるということでは黒柳徹子も | 山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

山本祥一朗の酒情報

舞台の上から人に感動を与える、ということでは、意外と思われる人に黒柳徹子さんがいる。土日を除いて毎日の昼間に『徹子の部屋』で、にこやかにインタビューしているが、当人のライフワークは舞台だという。そのことは『徹子 ザ・ベスト』(講談社)に書いている。

この本は「私は好奇心で出来ています」の章にはじまり、これまでの生き方、考え方の流れを8章に綴ったものだが、それを2011年までまとめてある。人に感動与えることの素晴らしさを、前記の仲代達矢とはまたニュアンスの異なる心境で語っている。そして最後にユニセフの親善大使を務めている経由が語られているが、そのこともまたこの人の前向きな生きざまをよく示している。

仲代達矢と黒柳徹子の本が同じ出版社というのも興味がある。