吉行淳之介氏にインタビュー | 山本祥一朗の酒情報

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写真は『驟雨』で芥川賞を受けた後の吉行淳之介氏を市ヶ谷の自宅でインタビューした時のもので、昭和40年代はじめのことである。この時は岡山出身の作家訪問を依頼されて、童話作家の土師清治氏、都庁の嘱託でもあった評論家の木村毅氏なども訪ねた。

吉行氏や土師氏の話などは拙著『もの書きになる方法』(三一書房)に収めてある。

吉行氏はのちに女性タレントと同棲するなどしたが、この時は丸顔でスマートな文枝夫人と一緒で、その夫人がお茶を運んでこられた。その夫人はこんなことを書いている。

「主人はよく飲むというイメージがついているかも知れませんが、決してお酒は強いほうではありませんでした。でもバーの雰囲気とか、そこにいる人たちの反応に興味があったようで、どんな時でも店に集まってくる人たちを冷静に観察していました。私もよくいろんな店に連れていかれました」(淳之介の背中)

過日、妹の女優・吉行和子さんを酒の会にお誘いしましたが、「私は酒に弱くて……」とご遠慮なさったのは残念。