競馬記者が羨ましいと思うことがある。
好きな競馬も仕事の部分では大変なこともあるだろうが、関係者や競走馬に直に接する機会が多いからだ。
それが馬券に直結するかは別として。
「トレセン発 馬も泣くほど、イイ話」
著者:村上和巳
発行元:東邦出版(株)
発行日:2004年11月9日
副題には「究極の競馬愛」とある。
著者は「競馬ブック」の記者で、「競馬道OnLine」での「編集員通信」という連載コラムをまとめたもの。
毎週の取材の中での、騎手をはじめとした関係者へのいわゆるこぼれ話的なものや、著者自身の競馬界への意見や提案も書かれている。
競馬にまつわる感動的な話やちょっといい話をまとめた本はある。
この本もタイトルに「イイ話」とあるのでそういった物を期待したが、内容は「泣くほどイイ話」は無い。
毎週の連載コラムなのだから、そんなものだろう。
タイトルとは違った内容だが、短編の競馬読み物としては悪くない。