2015年11月8日。

この日の京都競馬場で行われた2歳新馬戦は、2頭のディープインパクト産駒の対決で注目された。

セリ市での取引価格が、かたや2億5000万円、かたや2億4150万円。

高額馬2頭の対戦は「5億円対決」と言われた。

 

2億5000万円のロイカバード VS 2億4150万円のサトノダイヤモンド。

注目の一戦はサトノダイヤモンドが、2着・ロイカバードに2馬身半差の完勝でデビュー勝ちを決めた。

 

敗れたロイカバードは順当に2戦目で勝ち上がり、3戦目も勝って初重賞のきさらぎ賞に出走。

ここでサトノダイヤモンドとの再戦を果たす。

 

単勝100円台の大本命馬・サトノダイヤモンドに対し、自分はロイカバードの逆転、雪辱に賭ける。

人気に応えてサトノダイヤモンドが初重賞勝ちを飾り、2番人気に推されたロイカバードは3着に敗れる。

このレースから、自分はロイカバードに肩入れするようになる。

 

サトノダイヤモンドは皐月賞に進み(3着)、ロイカバードはダービーを目標に京都新聞杯に出走。

このレースも3着に敗れる。

サトノダイヤモンドが日本ダービーに出走(2着)した当日には、京都のオープン特別に出走し、1番人気で7着と大敗した。

 

秋は古馬混合の1000万下特別で始動し3勝目を挙げたが、その2週間後にサトノダイヤモンドは菊花賞を制した。

ロイカバードは12月にも準オープンで勝ち星を挙げるが、1週間後にサトノダイヤモンドは有馬記念で優勝。

新馬戦で「5億円対決」と注目された2頭は、1年後に決定的な差が付いた。

それでも自分はロイカバードの反撃に賭ける。

 

年明け初戦は2月の東京新聞杯で、7番人気で9着と大敗。

続くダービー卿CTも8着で、ローカルのオープン特別でも13着。

ここまでくると、なぜ買い続けているのか分からなくなってきたが、それでもロイカバードの復活に賭けた。

 

佐渡ステークス(1600万下)2着から臨んだ新潟記念は5番人気で8着。

その後3戦1600万下特別で着外に敗れ、6カ月の休み明けでの出走になった西宮ステークスが最後の出走になった。

 

2018年9月28日、阪神10R・西宮ステークス。

ロイカバードは6番人気で4着。

 

同年の有馬記念で因縁のサトノダイヤモンドが引退レースを走った2日後、ロイカバードは登録抹消された。

通算18戦4勝、重賞勝ちは無し。

 

なぜ自分がこの馬に執着したのかは、今となっては不明。

名前が気に入っただけかも?