どんな分野にもある専門用語。

競馬もそうで、関係者やファンにしか分からない言葉や名前がたくさんある。

毎週の観戦や馬券参戦の中で徐々に覚えていくのだが、初心者向けのいい本があった。

 

「競馬ハンドブック」

著者:鈴木和幸

発行元:(株)池田書店

発行日:1988年5月20日

 

著者の鈴木和幸氏は日刊現代レース部部長(当時)。

吉永みち子氏の紹介文に「競馬の広辞苑」とあるように、あらゆる競馬用語が解説されている。

 

目次はこんな感じで、様々な競馬用語が項目別に並んでいる。

項目は第1章の「レース」から、「競走馬」、「ホースマン」、「情報」、「競馬場」の5章。

 

それぞれの言葉を見開き2ページで解説。

「単枠指定」や「アラブ」など無くなった言葉もあるが、大半は今でも使われている言葉だ。

 

使われなくなった言葉の他にも、「競馬場」の章ではすでに廃止になったり中央との共用が中止になった競馬場が15場も載っている。

馬の毛色については7色で、後年に認められた8番目の毛色・白毛は載っていない。

 

一冊丸ごと競馬用語の解説本。

古い本ではあるが、初心者が早く専門用語を覚えるには実にいい、まさに必携のハンドブックである。

競馬界が新たな競馬ファンを取り込みたいなら、新装版を作るのもいいと思う。