子供たちの事 | 蒼空日記

蒼空日記

しあわせダイアリー



ある女性に出会いました。

彼女は言いました。

『子供は二人なんですよ~。』


二度目に会った時、子供の具合が悪いと話し出しました。

当然わたしは聞きます。

『上の子?下の子?どっち?』


彼女はこたえました。

『ごめんね、上の子、亡くなっているの。』

そして、いろんな気持ち、教えてくれました。



わたしには、それができませんでした。


話しを広げる為に、相手は様々な質問をぶつけるでしょう。
同年代が集まれば子供の話ばかりです。
子供は話題に事欠きません。

その度に、真実を相手に伝えなければなりません。

気をつかわれたくない、
息子の死を口に出すたびに、
薄れるような、慣れみたいな感覚を覚えたくない。

隠すんじゃない、
自分や相手の為にも、わざわざ言うべき事じゃない。

そう思い込んでいました。

その為、子供の事を聞かれるたびにひとりっ子と伝えてきたけれど

それはとても、とても、苦しかった。
また息子を閉じ込めた、と。
首を絞められ、意識を無くしては偽物の自分を装うような感覚でした。









彼女は、違いました。


『あの子の存在を、なかった事にしたくないもん。』



口に出すたびに、慣れるはずがない。

深いかなしみは変わらない。

そのたびに、強く、強く、
存在を刻み込める。


明るい彼女を見て、考えさせられました。
自分だから出来ることをしたいと思えました。


そして、息子の存在を、
わたし自身の
わたしをつくる一部にしていきたい。

伝える事で向けられた感情。
そこには確かに息子の存在がある。




これからは、もっともっと、
息子と一緒に、生きて行きます。