ながれる | 蒼空日記

蒼空日記

しあわせダイアリー





「洗面所の排水口が詰まってるよー!ティッシュか?えーん水が流れないよーどーしよーえーん」

取ればいいだけの話しですが、
犯人はわかってるので、
詰まると大変な感じを大げさにアピールしてみたわけです。

特に反応もなく、
そんな娘に何を求めるでもなく、
もうしないだろうしいいかな、くらいで。

そんな事は頭からとっくにすっとんで、お尻出し合ったりしていつものように楽しく遊んでいました。


すると急に、
ほんとに急に、
娘が泣き出しました。
そしてひっくひっくしながら話し始めました。


『ほんとはね、しえがティッシュを捨てたの。』


『…ゴミ箱のフタを開けるのが嫌だからって、そこに捨てるなんてしちゃいけないことだったよね。』


『…しえのバカバカバカ…
お母さん、ごめんなさい。』






もう…
お母さんもう…

ありがとうしか出てきやしませんでした。

つい、ついこの前までは、

『お母さんがフタを閉めとくからここに捨てるしかなかったんだよ!』
なんて、理不尽極まりない事を言いかねない、わりと、はむかう子だった。
私の知ってる娘は、素直になるのが下手な子。
「でも」や「だって」が先にきて、「ごめんね」が苦手な子。


『ごめんなさい。。』

問い質された訳でもなく、娘自ら伝えてくれたこの言葉が、その気持ちが、本当に嬉しくて。

娘の、まっすぐな表情がキレイで。



泣き止まない娘は、
私にずっと抱きついてました。
どれだけ娘を抱きしめても、
足りませんでした。


少しだけ前に踏み出せた自分自身への戸惑いが、涙に変わっていたのかな。



自分が捨てたなど、言わなくてもなんとかなるしお母さんも気にしちゃいない。

それを、自分のした事を振り返り、何かに気付き、
わざわざ名乗り出て素直に反省して、謝った。

自分を、乗り越えた。



笑っちゃうくらい、
ほんの些細な事です。

でも、
こんな些細な事で、
二人で大泣きをして、
抱きしめ合って眠れるこんな夜が、
とっても愛おしい。


お母さん、とっても愛おしいんだよ。


ありがとう、しえ。