一度は手にしてみたいと
強く願ってしまった。
そんなつまらない事を思う今この瞬間
ただ、明日が来る事だけを祈る人がいる。
それもできずに
明日に手をのばしながら
旅を終える人がいる。
どう生きれば
あなたに顔向けできるだろう。
愛すべきものを目の前にしても
思考と本能の糸は一向に絡み合わない。
愛すべきものをなくした悲しみは
こんなにも醜い自分をつくりあげる為のものだったのか。
あなたのくれた輝きは
美しすぎて、
薄汚れた姿とその光が交わる事を拒む。
さらけ出される恐怖と葛藤する。
あなたのかたちと引き換えに塗り潰す堕落した毎日。
この目にあなたの青を映し、この耳で娘の声を聞き、この口で娘に愛してると伝え、
この手で、娘を抱きしめる。
他に何が要るというのだろう。