ほとんどの抗生物質が効かない細菌、いわゆるスーパー耐性菌が日本国内
で検出されたニュース、大騒ぎでしたね。
人間がどんどんと新しい抗生物質を開発しても、それに抗体を持つ新しい
細菌が登場する...
ひたすらに科学の進化を求めても、病原菌は、それ以上の力をつけてくる。
話は急にかわって、細菌から一気に巨大化、ホッキョクグマの話です。
温暖化の影響で絶滅危惧種に指定されましたよね。
これも、人類が「便利さ」と「快適さ」を追求した結果でしょうか?
スーパー耐性菌とホッキョクグマ。
この二つの事実は、いたずらに快適さや便利さ、そして産業の発展をよし
としてきた人類に何かを教えてくれる...
とは、思いますが、そういったエコロジー的な発想とは別の事実も教えて
くれるのです。
それは何か?
ホッキョクグマは強いです。
人間が素手で戦って、勝てる相手ではありません。
ホッキョクグマの生息圏で、互角に戦えるのは、セイウチくらいでは
ないでしょうか?
しかし、絶滅しかかっています。
細菌は?
まあ、体内に入ればやっかいですが、高性能な顕微鏡があれば、あるいは
小型のピンセットの先でエイッ!とつぶしちゃう?こともできるでしょう。
スーパー耐性菌とホッキョクグマ。
この二つが教えてくれること。
それは、生き残るのは強いものではない、変化できるものが生き残るのだ、
ということです。
「これから激動の時代が来る!勝ち組と負け組み、はっきり分かれた格差
社会がやってくる!」
こう言われてみんなは、
「勝ち組っていうのは、英語ペラペラでバリバリ仕事をこなす、
外資系なんかで働いているスーパーサラリーマンみたいなことを言うん
だろうな」
と思うでしょう。
しかし、彼らは強くはありますが、もしかしたらホッキョクグマかも
しれないのです。
反対に、職場で「ダメ社員」と言われていても関係ありません。
「ミジンコ以下!細菌みたいなヤツ!」
なんて陰口をたたかれている駄目人間だって...
もしかしたら、スーパー細菌になれるかもしれないのです。
これから生き残る人間に、力の差は関係ありません。
サラリーマンとして、どんなに有望でも、変化に対応できなければ、
終わりです。
終身雇用が崩壊し、ひとつの会社で上司に紙のように這いつくばって、
ゴマをすっていれば出世できる時代は終わりました。
ですが、みんな勘違いしています。
終身雇用制が終わったから、優秀なサラリーマンになって、他の会社でも
雇ってもらえるようになれば...と思っています。
ですが、優秀なサラリーマンも所詮は大型のホッキョクグマです。
「会社で認められることが、立派な人間であり、高収入への道」
という錯覚から抜け出していません。
サラリーマンとしてのトレーニングは所詮、ホッキョクグマがボディービル
をやっているようなものです。
環境の変化には対応できません。
そんな苦しいトレーニングなんかしなくても、ちょっとしたコトで
スーパー細菌になればいいのです。
「え?でも具体的にどうすれば?」
と思いますか?
変化に対応できる体質になるのは、実は簡単なことなんです。
マニュアルとおりにやって行けばいいだけ。
淡々と実行すればいいのです。