先の関東大学ラグビーリーグ戦での法政の最終戦。
法政は4年生がチームを引っ張り、今季一番の勝利への強い執着を見せて1点差で勝利した。
ただ返す返すも専修との取りこぼしが残念であり、星を落とした大きさを余計強く感じている。
今年の法政 技術のレベルでは前進したものの、メンタル面での弱さが勝敗を分けた気がする。
過去観戦において良く書いてきたことだが、強豪チームと比べて
勝利に対する執着とか集中力がないことを頻繁に書いてきた。
ただ最終戦は、ミスも多く決して技術的に見ればベストとは言い難いが、
それを打ち消す気迫あふれる試合は見ているファンたちに
大いなる感動を与えてくれた。
どんな勝負もそうだが真剣勝負は勝っても負けてもいいものがある。
既に大学選手権の出場権を失った法政にとってこの一戦の最大の収穫は
先週も書いたが、「自信」だと思う。
もしこの自信を練習に活かせ、来年 確実につなげられるのなら、
今年大学選手権に出て大敗するより、将来につながるずっと良い成果だと思う。
2年前 入替戦でギリギリ踏みとどまり、昨年は3勝4敗ながらも4位の粘り腰で
大学選手権に出るまでに復活した。
そして今年 出場枠の関係で同じ4位ながら出れなかったが、
勝敗は4勝3敗と3強の一角を崩して勝ち越し、昨年より前進したと思う。
スポホウで最終戦の様子が書かれているが、やはり3強の背中が見える位置にあり、
倒せない相手ではないと言う自信を選手たちが得ているようなコメントがある。
これが一番嬉しい。
こういったメンタル部分での成長が法政復活には必要不可欠かと思う。
絶対この一戦限定にしてほしくないものだ。
でないとまた同じ歴史の繰り返しになる。
また、当然今年の総括は当事者間で考えていると思うが、
近年 部員が以前に比べて少なくなり、層が薄いのは分かるが、
怪我人が多すぎてBチームすらまともに組めていない状況が続いている。
結果 他校との試合もAのみで終わるケースも多い。
他校にとっても法政との試合はあまりメリットがなくなってしまう。
試合数が少ないから、選手が出ても試合勘が鈍っている印象がある。
経験も余り積めず、また試合に出れない選手は腐りかねない。
これは素人目に見てもあまり良い感じにはどうしても見えない。
この点は何らかの改善が必要な事とも思う。
是非来年はせめてABくらいの試合は毎回見たいものだ。
最後に古い話の引用になるが、以前優勝した当時の選手は、最初は強いチームじゃなくて負けてばっかりだったけど試合に負けてチームとして悔しいと思うようになってから、
練習に励んで強くなっていったなんて話を聞いたことがある。
ファンとしては今回の試合が、是非こういった復活へのきっかけとなる試合であったと後に思う試合になってくれたらと思う。
是非4年生がここまで作ってくれた土台を、後輩たちがしっかり受け継ぎ、さらに積み上げて
今年果たせなかった大学選手権に来年は自力で出場できるように前進してほしいものだ。
4年生のみなさん お疲れ様でした。
更なる法政の飛躍を祈りたい。
野球やサッカーは復活した、駅伝も全日本のシードを取り、更には箱根でも上位入賞を目指している。
アメフトもあと一歩だったけど立て直してきた。
ラグビーも続きたい。
頑張れ 法政!