今回見てきた映画はこれだ!
トルコ共和国。
アジアとヨーロッパとの接点に位置し、様々な民族や宗教や文明が
融合して出来ている国。
そして多くの民族がこの地を巡って攻防を繰り返し、世界史に名を轟かせる巨大帝国をいくつも誇った国。
最近ではトルコの領空侵犯を巡ってロシア軍機を撃墜し、緊張関係にあるニュースがよく流れているが、我々日本人にとっては大変な親日国としても有名ですな。
小生も治安こそ安定しているなら是非行ってみたい国の一つなんだけど未だに果たせていない。
今回 日本とトルコ友好125周年を記念して制作された『海難1890』。
先日安倍総理とトルコのエルドアン大統領も観賞されたそうだ。
主演は、内野聖陽、忽名汐里、トルコ人俳優ほか
内容的には、1890年におこったトルコ軍艦エリトゥールル号海難事故で
の日本人の救助劇と、それから95年の時を隔てて起こったイランイラク
戦争におけるにトルコ人による日本人救出劇という
2つの史実をテンポ良く描いている。
エリトゥールル号海難事故・・・
風化し、日本人でも知らない方は多いのでは。
学校でも事故名程度で中身は詳しく教えてないし・・・
1890年 オスマントルコ帝国は656名に及ぶ親善訪日使節団を
日本におくった。
軍艦エリトゥールル号に乗り込んだ使節団は明治天皇に謁見し、
日本も熱い歓迎でもてなした。
そしてその帰路に事件は起こる。
猛烈な台風が一行を襲い、和歌山県の小さな島付近で沈没。
船員が海に投げ出された。
一方、この小さな島の貧しい漁民たちは、海難事故を知ると自分たちの
僅かな食料や衣服を拠出するなど懸命な救助を行い、
69名の命を救った。そして遺留品など略奪などせず、
海に潜って探し出し、洗浄してトルコ人船員や遺族たちに返還する。
あれから95年の時は流れ、1985年勃発したイランイラク戦争。
イラン テヘラン。
この地にいた多くの外国人が逃げ出す中で日本人は孤立していた。
日本人を救出する飛行機がなかったためである。
当時の日本は平和ボケまくり(今でも平和ボケは多いが・・・)。
様々な矛盾に目を背けて、強引に戦争一色に仕立て上げて
自衛隊海外派遣大反対。
自国民が孤立し、助けを求めても・・・自衛隊の国外派遣まかりなら
ん!!
で当時の政府も打つ手なし。
見殺し状態。
そこにトルコ政府が動いた。
トルコ人よりも日本人を優先して飛行機を出し、救出してくれた。
95年という時を通して実際におこった2つの出来事をうまく描いている。
2つの史実に強引な恋愛要素など交えず、救出劇を日本・トルコの俳優陣がいい演技で描いている。
知っておくべきは救助云々もだけど、そのバックボーンとなる精神の高さですな。
100年も前の明治の日本人、しかも小さな貧しい日本人達がすごい高い精神で救助活動をしたことにまず、日本人であることの誇りを感じますな。
つい最近の東日本大震災や鬼怒川水害。
被害を喜んだり、被災者宅に泥棒に入ったり、遺体から貴金属などを強奪する民度の低い基地外外国人がいっぱいいましたな。
現代に生きる野蛮人が遠く及ばない100年も昔の日本人の精神って凄いと思う。
エリトゥールル号海難事件 それはそれは日本大嫌いな左巻きのアホ教師にとっては子供たちに教えたくない歴史だろうな。
また、イランイラク戦争。
日本のイラン駐在大使が同じくトルコの駐在大使に助けを求めたのに対し、トルコ人は自国民よりも、
より厳しい状況におかれた日本人の救助を優先してくれた。
サダム・フセインがタイムリミットを過ぎれば無差別に撃墜するとしたイラン上空。これに対し自国民ではなく、日本人救出のためのフライトに志願するパイロットたち。
実話だからこそ、命を懸けて日本人を救出してくれた多くのトルコ人に対し感謝し、胸が熱くなる。
自国民よりも日本人救助を優先するという判断を下したトルコ大統領に対し、その行為を称賛したというトルコ国民。
素晴らしい精神に敬意を表します。
ちょっと過剰な演出もあったが、総じて良かったと思う。
2つの事実を今後より多くの日本人とトルコ人が知って、語り継いでほしい。そしていつ迄もこの友情を続けてほしいですな。