会津紀行③ 日新館 | 夢の続き・・・

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会津藩校「日新館」に行ってきた。

(日新館)


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場所:〒969-3441 福島県会津若松市河東町南高野字高塚山10



復元したものであり、実際は鶴ヶ城近くにあったようだ。


(現在も残る、実際の日新館の天文台跡)


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されど、復元とはいえ実に見事に復元されており、会津の人たちの文化財に対する


関心レベルの高さを察することが出来る。


この日新館は、5代藩主 松平容頌が創設したもので、この時代の会津は、


鍋島氏の佐賀と並ぶ日本屈指の学園都市であった。


人材の育成を目的に、上士以上の家の子は、入学が義務付けられていた。


生徒数は1300人にも及び、論語、四書五経、天文、医学などの学問の他、各武術、砲術、水練など、


様々な教科に驚く。


大河ドラマのヒロインである山本八重の兄、覚馬は、9歳で日新館に入学。


大変優秀で、江戸留学を命じられる秀才だったそうな。


戊辰戦争悲劇の象徴である白虎隊の自刃した少年たちも、身分が高い家の子供が多く、


日新館で学んでいた。


敷地はとても広く、様々な教場を見学することが出来る。



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さすが、名門会津藩というだけあって素晴らしい。


江戸時代中期に、ほぼ現在の基礎となるようなレベルの高い学校の形が出来ていたことに驚く。


因みに大河ドラマで出てくる「什(じゅう)の掟」。




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一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです


これは、会津藩士の子供(6歳~9歳)は10人前後で集団を作り、この掟を

昨日から今日にかけて破ったりしなかったか話合い、

破れば、シッペとか、絶交といったペナルティが子供の中で課せられた。


とにかく幼児教育にまで手掛けていたことが凄い。


「頑固」「生真面目」「人情」。


会津の人の気質を表す原点がこれだという。


見方によっては大変不器用だが、こういう気質、好きだな。



「ならぬことはならぬものです」


屁理屈全盛の昨今。


うまく言えないが、大事な精神だと思う。